3Dプリンタで新食品開発への挑戦!

Created Date: 2016-10-28/ updated date: 2016-10-31
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    Summary
    「米沢いただきます研究会」では山形県米沢市の食材と3Dプリンタを活用した新食品の研究・開発を目指して活動しています。これまでに「3D鯉恋ゼリー」、「3D米沢牛ほかほかゼリー」を開発し、地元のレストランのメニューに取り入れることに成功しています。どちらも3Dプリンタを活用したゼリー型を使って作られたものです。3Dプリンタを活用すれば、様々なシーンに応じてオリジナルの型を作ることができます。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 米沢いただきます研究会では食品用型を作る際に、
            3Dプリンタで雄型を印刷→雄型に食品グレードシリコンを流し込む→雌型(食品用型)の完成!という方法を取っています。

            大まかな手順は、下記になります。
            ・雄型のCADデータを作成
            ・3Dプリンタで印刷
            ・雄型に食品グレードシリコンを流し込む
            ・雄型からシリコンを取り外し、雌型の完成!
            • シリコンを流し込む工程があるので、器型の雄型データを作成します。
              図は3D鯉恋ゼリーのCADデータです。器の厚みは2 mmくらいにすると、シリコンを取り外しやすいです。鯉の部分は自分の好きな形に置き換えることができます。

              ただし、入り組んだ形はNGです。シリコンなどを取り外すことが出来なくなる恐れがあるからです。
              • 雄型を3Dプリンタで印刷します。

                印刷時に、底や側面に隙間が空いてしまうと、シリコンを流し込んだ時に漏れてしまうので注意してください。
                でも実際は少しくらいの隙間ならテープなどで閉じてしまえば問題はないです。
                • 印刷した雄型にシリコンを流し込みます。
                  (流し込む前に、バターや食用油を薄く塗っておくと、シリコンを取り外す時に楽です。)

                  必ず食品グレードのシリコンを使用してください。
                  米沢いただきます研究会ではモデラーズストアのシリコンを使用しています。いつも柔らかめのタイプを使っていますが、用途によって硬さを変えてもいいかもしれません。http://www.modelersstore.com/shopdetail/000000000315
                  こちらのシリコンは固まるのに約6時間かかります。
                  • 雄型にシリコンを流し込み、6時間以上放置し、シリコンがかたまったら取り外します。

                    取り外す際に少し力がいるので、前の工程でバター(食用油)を塗っておいた方がスルッと取り外せます。

                    食器用洗剤で洗ったらゼリーづくりなどに早速活用してみましょう!
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                    References

                      Usages

                      • 3D鯉恋鍋

                        こちらが実際に米沢の鯉料理屋で提供されている「3D鯉恋鍋」です。加熱すると鯉が溶けて、中からハートのこんにゃくが出てきます。
                      • 3D米沢牛ほかほかゼリー

                        こちらは「3D米沢牛ほかほかゼリー」のCADデータ、雄型、雌型、実際にイタリアンでストランで提供されているメニューです。

                        3D米沢牛ほかほかゼリーは米沢牛から作ったコンソメスープを寒天でゼリーにしています。温めても溶けにくい為、温かいゼリーとしても食べられる珍しい食品です。

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