笑える笛「Wallabeep」

Created Date: 2017-10-15/ updated date: 2017-10-18
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Summary
誰でも3Dプリントを楽しんでもらいたい。小さい子がいるママさんやパパさんも。
でも、こどもは飽きっぽくて長時間の出力には堪えられない!大人しく待ってはくれない。
だから、比較的短時間で出力できて、親子でニコっとなるモノを生み出したい! そして・・・
どこか自分流にちょこっとアレンジできて、3Dモデリングも楽しめるきっかけになるようなモノ。
そんな思いを形にしたのが、笑える笛「Wallabeep(笑ビープ)」です! ビーと音がして笑える・・・笑ビー・・動物のワラビーを連想したので、ワラビーの顔をモチーフに
ザクッと3Dモデリングしました。
「Wallabeep」は英語のWallaby(動物のワラビー)とbeep(ビーッという音)を掛け合わせた造語です。 3つの部品を組み合わせて吹き口を吹くと音がなって、ワラビーの顔の部分を動かすと音程が変わります。
リコーダーと同じ要領で吹いて楽しんでもらえればと思います。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • 笑える笛・・・と考えたものの、何からはじめてよいのか・・・

          何かヒントになるものがないか・・・そうだ息子(5歳)の笑い声の周波数を見てみよう!ということで、FFWaveというアプリで、息子が「わっはっは!」と笑った時の音の波形を見てみました。

          1571.9Hzの音が出ています。
          音階の周波数のサイトを見てみると、G6(ソの音)ぐらいの音です。

          よし!息子の笑いの周波数に近い音を再現してみよう!

          これがはじまりです。


          • 音を出すために、どんな形にするのか?

            最初に「気柱」について調べました。気柱を共鳴させることで音が大きくなるのですが、どういう方法で音を鳴らすのか・・・最初思い浮かんだのは「リード」です。

            クラリネットに近い音が出せないかと、2枚の薄長い板を伸ばした形状を思いついてモデリングしてみました。
          • 形を考察するうちに、円柱の中に薄長い2枚の板がある形を思いついてモデリングしました。

            この部分が震えて音をだすように、"感温性"フィラメントで出力した後に、2枚の板の先端をくっつけてみてはどうか??と思いつき出力して見ました。
          • 実際に出力してみると、感温性フィラメントが柔らかいので隣接する部分がくっついてしまいました。(白が感温性フィラメント。3Dデータは黄色と同じです)

            また柔軟性があるので、振動せず音がなりませんでした。

            黄色いフィラメントはAFINIA480、感温性フィラメントはSCOOVO X9で出力。
          • 気柱についての考え方はこちらのサイト「気柱の振動」を参考にしました。

            空気中の音速 V = 331.5 + 0.6 t [m/s]の式で表されるので、
            気温が20℃だった場合、音速V=343.5となり、
            管の長さが0.05(5cm)だったとして、

            公式に当てはめると周波数は1717.5Hzとなる。



        • 今回のコンテストのために、ZBrushCoreの講座を受講しました!

          キャラクターのモデリングは、BlenderMAYAに挑戦したことがあるけれど、難しすぎてなかなか覚えられなかったのですが・・・

          これなら直感的にモデリングできるので、子どもでもできそう!
          • 操作を覚えたあとは、10分程度で簡単に顔が作成できました!

            ついでにワラビーの上半身も作成!
        • ZBrush Coreで作った顔と体のデータをFusion360にアップロードします。
          穴をふさぎ、音程をかえられるように、長めに円柱を作成し結合します。

          結合するときは、Fusion360で作成したボディをメッシュボディに変換させて、結合させます。
          • 5歳の次男を待たせていたのですが、いつの間やら敷物や、クッションを置いていただいて、くつろいでいました(笑)

            いつもファブラボ太宰府の皆さまには、モノづくりのサポートだけでなく、親子共々優しくしていただいて、動画のモデルまで!!ホント大感謝です!

            また感温性フィラメントは平野さんがほぼ調節を終えていたので、簡単に出力ができました。そしてしおつかさんにも毎回お菓子やお茶をいただいて・・お二人にも大感謝です!

            皆さまありがとうございました!!

            私は、モノづくりの大好きな優しい人との交流を持てるのが、ファブラボの最大の利点だと思っています。お近くにファブラボがある方はぜひ行って見てくださいね。
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            References

              Usages

              • 改良してみました

                次男に何も教えない状態で、吹かせてみたら穴を塞ぐようにくわえてしまって、音がなりませんでした。

                やり方を教えるとできるのですが、子ども用にはくわえる部分を長くしてもいいかもしれません。
              • 熱を加えて曲げてみる

                感温性フィラメントで全体を出力して、吹き口を熱湯に数秒つけたら柔らかくなるので曲げてみました。

                出力した後に、自分の好みの形の吹き口が作れるので良いと思います。
              • 自分の指に合わせて穴を開ける

                さらに、自分の指にあわせてドリルで穴を開けたら、音程もとりやすく
                少ない穴数で曲が吹ける笛に変身するかも!

                音階とか穴の関係とかも色々と調べていったら面白そうだなーって思っています。

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