Lampshade

Created Date: 2015-06-22/ updated date: 2018-03-13
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    Lampshade by yuri5712, asanoqm is licensed under the Creative Commons - Attribution license.
    Summary

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        Blueprints

          Making

          • 1.どこでそのモチーフを手に入れましたか:武蔵野市の緑道沿いに生えていたアジサイ。観察用に都内で購入したアジサイとは違い、ふさも大きくイキイキと育っていた。

            2.そのモチーフの何が魅力的だと感じるか:日照に向かって花が半球をつくるように広がり、適した面積をとろうと育っていく様が魅力的。

            3.どの特徴、要素をランプシェードに応用したいか:今回作るランプシェードはフランクロイドライトがデザインしたもののように、反射をつかって一度天上などに光を照射させたいと思う。アジサイの中心点に電球を設置することを仮定して、花のひとつひとつが光の反射板になるのではないかと考えた。
            • モチーフを考慮し直して、自然生物等にみられるルールを抽出して比較する。 

              ・アサガオ→必ず3つに分岐する/球状に花弁が伸びて最大日光が当たる様になる

               ・巻貝→黄金比

               ・ハマグリ→巻ききらない巻貝黄金比

               ・あわ→ボロノイ

              結局最初に考案していたアジサイをモチーフにして進めることとなる。 
            • モチーフ:アジサイ
              ルール:一つの枝が必ず3つに分岐していく

              ランプシェードで実際にシェードをつくる先端を考える。
              アジサイの花は4枚の花弁が中央の丸い球体でまとまっているような形状をしている。この花弁をシェードの部分に生かすと仮定する。
              プラスチックもしくは厚紙などの素材にレーザーでけがき線を入れ、折り紙のように立体的な形をつくる。
              花弁の形は模倣できるが、花弁が四枚であることから、最初にアジサイから抽出したルールである「1つが3つに分かれる」を弱めてしまう可能性があると想定した。
              よって、シェードの形は極端に抽象化して円盤状にし、バイオミミックデザインで大切な自然界のルールを強調することにする。
          • シェードを抽象化して取り付ける。
            光を遮ることを考え、デフォルトを白いアクリル板とする。
            シェードの大きさスタディをスチレンボードで行う。

            今回仕様する電球のまわりに面を作る球体をモデリングし、そのUVサーフェース上に円盤をアプライします。曲率によって円の形状が変化していき、円盤が変化していくバリエーションが楽しめる。
            • 球体の表面上に円を配置していくだけでは、アジサイの重なり合った花弁っぽさを表現できないことに気が付き、モデリングをやり直す。
              初期のモデルでは30度にローテートし、3つに別れた枝はそれぞれ100mmに設定してある。全棒材を一律の長さにすると、どこかしらでシェード材がぶつかるので、調節しなくてはいけない。
              ①分岐の角度
              ②棒材の長さ
              ③棒材が分岐する時の角度
              3Dプリンタの効率を考えて、②と③を行う。

              シェード部分の検討では、色付きのアクリルをかませてドーム状のアクリルでシェード部分を覆うことで、色がドームにうつりこみ間接的な色の伝達が行えると考えた。
            • 3Dプリンタで大量生産するジョイントの設計を行う。
              ランプ本体にとりつけるものと、棒材を繋ぐシンプルなもので分ける。
              棒材の調節は全体のシェードの広がりと隙間からこぼれてくる光の加減を見ながら手動で行う。

              前回行っていたドームによる着色光の間接的な広がりは、スタディの結果、明確な効果が表れないと観察できたので、シェードのアイディアを変更する。
              当初アイディアに上がっていた反射を使ったミラーコートシールを内側に張り付け、反射する光を演出することとする。
            • ジョイントの出力を行う。
              ノズルに詰まるなどのトラブルが複数回発生し、何故か一定の高さ以上プリント出来ないなどの問題もあり、急きょジョイントのデザインを変更。
              30mmの高さで底面と並行にトリムした形にする。

            • 反射した光が見えるよう直径90mmの以下の円盤を使用する。
              ①2mm半透明乳白色アクリル板…透け感のあるアクリルをそのまま使用することで中心にある電球からの明かりがやわらかく広がる様にする。
              ②2mm白色アクリル板に、ミラーコートシールを貼ったもの…厚めの白色アクリル板を複数枚入れることで、電球を隠す役割をもつ。加えて、ミラーコートシールを内側表面に張ることで電球の光を反射して、他のシェード円盤に照射する役割をもつ。
              ③1mm白色アクリル板に、色のついた透明アクリル板を張り合わせたもの…オレンジとピンクの透明アクリル板をかませることでより暖色みのある光をつくりだし、落ちついた空間の演出を目標とする。

            • 下からみた表面が白いが、光った時に違う色の光が出たら面白いのではないかと考えた。
            • 透明なチューブ状のプラスチック棒材の長さを調節しながら、モックアップで円盤をとりつけていく。
              電球の光がついた時と消えているときの見え方やを考慮し、電球を隠したり、隠さなかったり、着色光の部分の濃淡や、透け感をどこに出すのかなど、少しずつバリエーションをつけて円盤の配置をスタディを行った。
              そして、ジョイント、棒材とシェードを接着剤で固定し、完成。

            • 最終的に出来上がったものを客観的に観察する。

              観察から得た改善点

              ①下からみたら白く見えることを目標としていたが、球状になっているので下から色が見える。

              ②接着剤での張り合わせが上手くできていない。雑にやりすぎた。

              ③梁や天井までは着色した光の反射の広がりがあまり見られない

              ④全体の形がバランス悪い

              良い点

              ①他のシェード円盤にうつりこみの効果が出たのがきれい。


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