3Dプリンター案01
・ドライヤーなどのコードを片手でまとめる
・足の指など貼りにくい絆創膏が貼りやすくなる
・片手でバッグなどの紐の長さを変える(アジャスター操作)
・イヤホンなどのコードをまとめる
・ネックレスを片手でつけれるやつ
・力加減ができない人でも割れる卵割りケース
・片麻痺の人でも片手が空くようにリュックに装着できる傘ホルダー
・片手でヘアアイロンが安全に使える
・片手でコンビニおにぎりが開けられる
・爪切り自助具の改良
3Dプリンター案02
・片麻痺の方が電動車椅子を操作しながら傘をさせる
・ハムなどの開け口を開ける道具
・髪を片手で結べる
・蝶々結びorかわりの靴紐の結びが片手でできる
・構音障害、失語症等の人がさりげなく相手にそれを伝えることができる
・片手で麻雀牌17個を掴むことができる
・片手でスマホ全体を操作できる
3Dプリンター案03
・調味料やキッチン道具を手関節背屈で固定できるもの
課題と目的
【課題】
脊髄損傷の方が料理を自分で行うための自助具が少ない
例)C6レベルの方
・手関節駆動式把持装具は、バンドなどが料理の妨げになったり、金属製のものは重さによる疲労が残ったりする可能性があるため実用的ではない
・万能カフは軽量であるが、調味料などは把持することが困難であるため、汎用性が低い
【目的】
料理中に調味料やキッチン道具を把持するのが難しい人が、手関節背屈にて、それらを掴んだり離したりできるようにする
装具の説明
手関節背屈によりゴム素材を伸張させ、手掌とゴム素材を挟むことにより、物を把持する。
使用方法
①手関節、手指近位にゴム素材を固定、装着する
②手掌とゴム素材の間の空間に把持したいものを通す
③手関節背屈によりゴム素材を伸張させる
④手掌とゴム素材で挟むことにより物を把持する
対象者
脊髄損傷C6レベル、手関節背屈が可能な方
改善点等
・C6レベルでも可能な装着方法の検討
・把持力がどの程度かの確認
・挟む対象物はどのくらいの大きさまで挟めるかの確認
・物を挟むスペースはどのくらいが良いかの確認
改善策
・マジックテープでの固定
試作品1
プリント設定
インフィル:20%
ビルドプレート接着タイプ:ラフト
印刷速度:60(㎜/s)
フィラメント:TPU
試作品①動画
問題点
・把持した対象物が滑りやすい
・たわみ部分が長く、不安定さを感じる
・たわませるのに力を要する
・指が屈曲している人は使用できない
改善策
・物との固定部分にくぼみをつける
・拘縮がつよい人が多いので手関節部分-MP関節部分にマジックテープでつける
・物との固定部分の幅を狭める
・物との固定部分に厚みがありたわみが足りないため2mmから1mmに変更する
試作品2
プリント設定
インフィル:20%
ビルドプレート接着タイプ:ラフト
印刷速度:60(㎜/s)
フィラメント:TPU
前回からの改善点
・C6患者は手指屈曲していることが多く、バンドに通すことが困難であると考えられ、MP関節と手関節で固定できるよう改善した
試作品② 動画
問題点
・緑:手掌把持部分の縦の長さが足りず、手関節掌屈の最終域まで屈曲しないとたわまないため、ペンの把持が困難だった
・青:たわみの少なさから把持対象物を通す隙間が生じなかった
改善策
・手掌把持部分を改良し、MP関節と前腕中部にて固定を行い、手関節で把持を行う
・把持部分を伸ばすことでたわみスペースを確保する
試作品3
プリント設定
インフィル:20%
ビルドプレート接着タイプ:ブリム
印刷速度:60(㎜/s)
フィラメント:TPU
イメージ図
・マジックシールテープ、布、Dカン、カードリング(100均より入手)を使用して固定する
前回からの改善点
・前腕中部-MP関節固定部分を布、マジックテープで固定できるようにした
・カードリングを着け、カードリングに非利き手母指を引っ掛けて操作できるようにした
・手掌把持部分の縦の長さを拡大したことによりたわみができ、木べら・おたま・胡椒(調味料)の保持が出来た
試作品③ 動画
問題点
・挟む力が弱く不安定に感じた
・過度な手関節背屈を長時間持続することにより疲れを感じやすかった
改善策
・把持力を強化するためにすべり止めをつける
試作品4
プリント設定
インフィル:20%
ビルドプレート接着タイプ:スカート
印刷速度:60(㎜/s)
フィラメント:TPU
前回からの改善点
・MP関節部分の角を削って丸みをつける
・過度な手関節背屈肢位を取らないよう、手掌把持部分の長さを短くし軽い力で使用できるようにする
・滑り止めを付けることにより、対象物を保持しやすくする
・赤:マルチタイプ(大きいものがつかみやすい、胡椒等)
白:細いものが弱い力で掴める(木べら・おたま等)
試作品④ 動画
全体を通して
利点
・手関節の掌屈・背屈の動作にて、対象物を掴んだり離したりすることができる
・木べらや胡椒など、様々な形のものを把持することができる
・装着部分を万能カフのようなマジックテープ式にすることにより、口または反対側の親指に引っ掛けることで、装着が容易に可能となる
・装着者に合わせたサイズに装着部分を調整できる
・カードリングを付けることにより、布がDカンから外れる心配がない
・3Dプリンタ部分以外は100円ショップにて材料が揃う
課題
・実際の日常生活場面ではしゃもじ・おたまが立って置かれていないためどうするか
→3Dプリンターを使用して置く台を作る
既製品(立つしゃもじ等)を使用する
・前腕中部のベルト装着時、力を入れすぎると前腕正中位から橈側にずれてしまう
→3Dプリンタにて、上下の装着部分を背側で固定できる部品の作成をする