構造について
ラップの箱ごと自助具で回転させラップを切る。
刃はラップの箱に付属してる刃を使う。
箱を固定してラップの切端を持って上に引き上げることで切る方法もあるが、
くっつきやすく、お皿にあった形で切ることができない。
そこで、切端を固定してそこで箱を内側に回転させる動きに注目した。
本体デザイン案①
使い方:
1ラップを台の上に乗せる。
2健側でラップを引き出し、皿にラップをかける。
3麻痺側でラップの箱を上から押す。
4切れる。
通常
ラップの箱を手首の回内運動により回してカットする。
↓
自助具使用
箱を上から押す動き(上下運動)を回転運動に変換する。
この際、棒は突っ張りの役目をすることでラップの張力を保つことが可能と考える。
脊損の方用デザイン案①(本体の付属品)
使い方:
ラップを取り出す時に摘まむ動作の代わりとして使う。
課題:
手と棒が入るようなスペースが無い。
本体デザイン案①の問題点
押す動作をするときに壁が邪魔になってしまう.
台と棒が並行な状態だとラップを切りずらい.
回した時にラップが落ちてしまう.
→ラップを置く場所が滑りやすいから?
本体デザイン案①の改善案
ラップを置いている台に隙間を作る、インフィルの密度を低くすることで軽量化をはかる.
ラップを切る棒の太さを調節する.ラップを切る棒の方に角度を付ける.
台に滑り止めをつけ、ラップを置く台に支えを付けラップが落ちないようにする.
試作品1
デザインについて
軸①
上部の仕切りをなくし、可動性をあげた。
軸②
高さをあげ、ラップを置く部分が底面につくことなく回転するようにした。
ラップを置く台
支えとなる出っ張りをつくり、落下を防ぐ。
棒
斜めにすることで上端から1点ずつ徐々に張力が生じるようにした。
棒部分にビニールテープを貼り付けることで滑り止めの役目を持たせた。
課題点
完成品のサイズが大きいため部分的に作成したが、結合部分の強度が弱い.
図のようにラップを置く台が重く、重みに耐えられず傾いてしまう(ラップを置いた場合も同様).
棒の密度が低く、折れてしまう.
棒の部分に傾きをつけたが、位置が低いことにより傾きの下部では突っ張りの役目が機能しない。
改善案
全体的に強度が弱いため、強度を高めるに密度を上げる(特に接合部)。
ラップを置く台が前へ傾いてしまうためそれを留めるために小さい膨らみをつくる。もしくは最初の状態をゴムで固定し、その形に戻るような弾性力を持たせる。
棒の部分の位置を高くする。さらに、V字にすることで両側から順に力がかかるようにする。
試作品2
デザインについて
軸1
軸1の軌道上に膨らみを持たせたことで傾くことを防止した。
棒
V字に変更(強度を高めるため3部分に分けた。)
細くしてラップとの設置面を減らし、力の加わる面積を少なくした。
結合部の強度を上げるため、ネジでの接合を試みた。
課題点
フィラメント使用量が多く、作成に時間とコストがかかる。また、試作を繰り返すことが困難。
大掛かりな設計になったため、キッチンに置くためにスペースの確保が必要。
膨らみが大きすぎたため回転させるときに力が必要になってしまう
改善案
膨らみのサイズや角度を調整することでスムーズな動きだしと固定を両立する。
片手でラップを切る自助具 Wrapper-R指定
発案理由:
・片手でラップを切る道具は既にあるが、キッチンに置くにしては大きすぎる、ラップのサイズによっては使い回せないなど改善できる箇所が見られた。
・そこでより簡単に準備から片付けまで可能で、使い回しも出来るラップ用の自助具を作ることが出来ないかと考え、発案するに至った。