「誰もがパスタをくるくる巻いて食べられるようにしたい!」
片麻痺や両麻痺の方でもパスタを食べる際にくるくる巻けるようになれば、食べやすく口の周りにつかないなどのメリットがある。
対象者→パーキンソン病、関節リウマチ、脊髄損傷の方など
困っている活動
片麻痺や両麻痺の方では、指先が使いにくく細かい作業を行うことが難しい。
→パスタをフォークに巻くという細かい作業を行うことが難しい。
パスタを巻くための課題
既に世にあるもの
・フォーク自体がパスタをくるくる巻けるようにばねのようになっているもの。
・フォーク自体が太くなっているもの。
・一般的なフォークよりも爪の間隔が狭くなっているもの
・真ん中の爪の部分がギザギザになっているもの。
・値段が1000円以上のものが多い。
どのようなことが問題か。
・どのフォークでもパスタを巻いて食べられるようにしたい。
・手軽にパスタを巻いて食べられるようにしたい。
どのような道具があれば解決できるか。
フォーク自体に装着できるようにするもの。
パスタをくるくるしやすいお皿
〇3Dプリンターで作るものは細かい隙間が開いてしまったり、電子レンジなどで加熱した時にふにゃふにゃになってしまったりするため、お皿をつくるのは諦めた。
こんなお皿があったらいいなという思いで案を作ってみた。
工夫した点
・すくいやすいように底を斜めにした
・具などをすくいやすいように突起を作った
・持っていくときに持ちやすいように淵を太くした
中間発表にて
・3Dプリンターでは作れないが陶芸でつくれるのではないか
→1つだけ焼くのは難しい
・オーブンで固まる紙粘土で作るのはどうか(樹脂ねんど、FIMO)
・紙粘土で代替案を作ってみるのはどうか
試作1
工夫した点
どのフォークでも利用できるように、大きなフォークに合わせてデザインをしたところ。
誰でも持てるように、長さや太さを大きめにデザインした。
改善点
回転数が足りないので、らせん状の構造をより細かくデザインする。
デザインをより凝ったものにする。
中間発表にて
・らせん状に長くつくるのは難しいのではないか
→フォークの上に着けることができて回せるようなもの
作ってみた結果
大きすぎた。
試作2
工夫した点
長さ:12cm 直径:3㎝ フォークの穴:0.3×1.2㎝ らせんの数:4回転
作ってみた結果
・フォークが入らない
・太すぎて持ちずらい
・回転数が足りなくてくるくるしづらい
改善点
・フォークを入れる穴を大きくする
・太さを細くする
・色々ならせんの数や形を試してみる
試作3
工夫した点
長さ:12cm 直径:1.6㎝ フォークの穴:0.3×1.5cm らせんの数:7
〇作ってみた結果
・大きさは握りやすくてちょうどいい
・らせんの角度が緩くなり、らせんの幅を小さくしたため、フォークを回転させるのが難しい
↓
・らせんの形の調節が難しい
・素材の性質上、らせん型では摩擦が生じてくるくるさせるのが難しい
試作4
作ってみた結果
・パーツを2つにわけることにより母指の動きのみで巻くことが可能
・柄が太く握りやすい
欠点
・母指の麻痺が強いと使いづらい