「家の作りやうは、夏をむねとすべし」という言葉が徒然草の中にでてきます。これは、「家のつくりは
夏を中心に考えた方がよい」という意味です。日本では古くから、夏の気候で涼しむ工夫を凝らして、家づくりが行われていました。
風通しをよくする木造建築の骨組みを、わたしたちは模倣しました。
ジョイントで木材同士をつなぎ合わせ、がっしりとした立体に組んだり、材を延長することができる木造建築の技術です。その歴史は平安時代にまで遡ります。この作品、「一つ屋根の下」も日本の伝統的な木造建築と同じように接着ではなく、ジョイントを工夫して作り上げました。