コンセプト
本を片手で持ちやすくし、ついでにブックスタンドにもなってくれる装置。
アイデアの背景
私の登下校中の時間はいつも、 スマホも無ェ、ガラケー無ェ、車もそんなに走って無ェ オラこんな道嫌だ~オラこんな道嫌だ~本さ読むさぁ~ という具合で、歩き読みしています。 マナーはともかく、両手で本を読むのは、つまずいた時 とっさに手を前に出すことができないので良くありません。しかし、片手持ちは難易度が高く、本も傷んでしまいます。 そんな時、このようなアイデアが浮かんできました。
サクっとモデリング
既存のブックスタンドをベースに輪っかをつけ、指を通せるようにしました。 使用したソフトはMAYAです。 支えと本体は軸で回転させることができ、折り畳めるようにしました。 その方がよりコンパクトになり持ち運びやすいと考えたからです。 大きな本ではなく文庫本ほどの大きさの本を主に使うので、手のひらサイズにしました。
印刷する前に
パーツをバラバラにして平面状に並べました。 実際に印刷した経験はあまりないので確信ではありませんが、 土台と本体が軸で回転させる仕組みをそのまま印刷はできないと考えたからです。
いざ印刷
パーツごとに印刷してもらっても良かったのですが、 全て一纏めに印刷してもらいました。 しかし、うまくいかず、土台の段階で反り返っており、 焦げ目もついて、プラスチックの焦げた臭いが漂ってきました。 ついに印刷を終えることもできませんでした。 印刷機の調子が悪かったようです。こればかりは仕方ありません…
二回目
完全に印刷を完了することができました! しかし、少々反り返っています。 組み立ててみると、特に支えが不安定です。 指を通す穴も小さすぎて、指が入りません。 しかし、試しにタブレットを挟んでみると… いい感じです。 しかし、大きさが全体的に少々小さかったので、 全てのパーツを微調整をしてもう一度印刷することにしました。
三回目
パーツごとに印刷しました。 途中、モーションエラーにより印刷されず途方にくれることが ありましたが、なんとか印刷を終えることができました。 前回印刷した時より綺麗な仕上がりになり、頑丈になっています。 少しモデルデータを編集して背中につける輪の方向を横にして 指を通す方向を変えることで、より持ちやすくしました。
使ってみての感想
片手で本を支えることができ、またブックスタンドとしても活躍することができそうです。
また、家のタブレットを気まぐれにおいてみたところ、完璧な角度に支えてくれました。
感想
私は部活で3Dモデルの製作を行なっているので、モデリングに関しては 滞りなく終えることができました。しかし、stl形式で保存することができなかったり、3Dプリンターが故障してしまったり、挫折しかけたこともありました。 それでも、自分のモデルが下から徐々に造形されていく様子に感動し、作り終えることができました。もし、自分の腕が上がり、もっと自由なモデリングができるようになれば、今度は自分のオリジナルのキャラクターを印刷したいと思います。
ふりかえり
今回この"手のひら読書"を作るにあたり、様々なブックスタンドなど、参考になりそうな商品を調べました。その際、色々な工夫を知ることができました。 今回、自分は完全にそれらの工夫を取り入れることができませんでした。 次の機会があれば、自分の案だけではなく、その他の工夫を取り入れ、より良い作品を作り上げたいと思います。
Objファイル
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