回想VR~テクノロジーを活用した認知症の新しい治療法〜

*回想VRは、ヴァーチャルリアリティを活用した認知症治療のためのコンテンツです。
過去の思い出に触れることによって認知症を治療する「回想法」をヴァーチャルリアリティ空間で行うことができます。

(回想法:昔の写真や音楽、馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う一種の心理療法)

思い出の場所にもう一度訪れながら振り返る

回想VRを使えば、思い出の場所へもう一度訪れる体験をすることができます。VRで再現された思い出の場所に訪れることで、認知機能を刺激します。
リンク:https://www.youtube.com/watch?v=RiRd8wQkpig&feature=youtu.be

オプンション機能1:ゲーム

オプション機能として、クイズゲームやパズルゲームといったゲーム要素を追加すれば、思い出の場所でゲームを楽しむことも。
インタラクション性とエンターテイメント性を高めることで、患者さんを楽しませながら治療へ促すこともできるでしょう。
リンク:https://www.youtube.com/watch?v=QMtfpz2eNDY&feature=youtu.be

オプション機能2:ウォーキングエクササイズ

オプション機能として、ウォーキングマシンの足の動きと連動し、VR空間で歩行する機能も。エクササイズと組み合わせるといった用途も考えられます。
リンク:https://www.youtube.com/watch?v=iFa27Y0zKsI&feature=youtu.be

回想VRの仕組みは?〜技術要素〜

*回想VRは、ゲームエンジンUnityを使って制作されたヴァーチャルリアリティコンテンツです。
OculusQuestとFireFox Reality(WebXR対応ブラウザ)
で使用可能なコンテンツ。
インストールなどの事前準備は不要で、VRコンテンツを楽しむことができます。

動画や写真をVR空間に取り込みVR空間を制作することができるため汎用性が高く、パーソナライズされたVRコンテンツを比較的迅速に、提供することができます。


回想VRに期待するもの

*高齢化の進展によって、認知症を発症する方の割合は増加。2025年には730万人(有病率20%)にのぼると推測。
*また、認知症は誰でもかかる可能性のある脳の病気で高齢者だけの問題ではない。
*介護従事者不足や家族の介護への負担サポートが追いついていない。
*高齢化が進み、平均寿命が延伸している日本において、認知症の診断・治療は非常に重要だと考えられる。


→認知機能を刺激することで、認知症の改善に期待。
→介護従事者不足や家族の介護への負担軽減にも効果がある可能性あり。
→患者の症状の緩和や精神的ケアに貢献。

ネクストステップ・今後の課題

・プロットタイプ作成&テスト&データ収集
→実際に治療の現場で導入してもらう。
VR空間での回想が実際に患者にもたらす影響は?実際に使用してもらっての反応は?専門家や医療関係者へのインタビューなど。

・コンテンツ制作時のフロー
→素材は?制作をどのように行っていく?制作パートナーの確保など

チーム

*川口(デザイナー・リサーチャー)
*梅津(エンジニア)
Virtual Realityやゲームを使い、”問題解決”に貢献できるコンテンツの制作に取り組むことを目標としています。