てりやきマックバーガーへの挑戦

急遽てりやきバックバーガーを再現するという挑戦をすることになった。

てりやきマックバーガーと言えば、「正直一番美味しいマックのメニューランキング」であの世界の王様ダブチーやビッグマックを押さえ堂々の第2位に輝いていたバーガーだ。(gooランキング調べ)
ちなみに第1位に選ばれていたのはフライドポテト。つまりバーガー界においては1位の座についているのである。

とはいえ、私が記憶しているてりやきバーガーは至ってシンプル。
・あまりこだわりのなさそうなバンズ
・少量のレタス
・最大のアクセントとなるマヨネーズ
・やわらかく薄いパテと、そのパテを優しく包む甘くてとろみのあるテリヤキソース

なんとなく、いけそうな予感。

てりやきマックバーガーを食す

今回のチャレンジに向け「てりやきマックバーガー」を久しぶりに食べてみようとわざわざマクドナルドまで来たのだが、空腹だった私はてりやきマックバーガーを目の前にした途端、対して何も考えずにたいらげてしまった。

しまった。まちがえた。
これが「正直一番おいしいメニューランキングバーガー部門1位」のてりやきマックバーガーの威力なのか。

てりやきマックバーガーの観察(大野の記憶より)

とはいえ再現するにあたってポイントの整理をしよう。

①バンズ
・ぱさぱさ、ぺたんこ
・バンズの威力はない
・ごま

②レタス
・4〜5枚ほど
・レタスはシャキっとしてる

③マヨネーズソース
・マヨネーズを入れるだけでは近づかなそう。
・レモン?
・酸味を感じる
・その酸味が甘いタレと絡むのがいい調和になっている
・テクスチャーは、マヨネーズよりもなめらか、スムース

④パテ
・豚肉(ちなみに夫のウエマチは鶏だと言い張っている)
・柔らかい
・玉ねぎなどの具材はない
・まろやかな食感、とにかくやわらかくて弾力がない感じ

⑤てりやきソース
・甘い
・はちみつ?りんご?
・とろみが強く、パテによく絡む
・にんにく

うん、なんとなくいけそうだ。

作ってみよう、てりやきマックバーガー

さて。時間がありません。
てりやきマックバーガーを食べただけで発表前日になりました。
ひとまず、スーパーへ買い出しへ行ってサクッと作って、終わらせよう。

と、思っていた。

だが現実はそうもうまくいかない。

予想もしていたし。
山森先生から、手に入るスーパーを聞いていたにも関わらず。
私にはバンズを手に入れることができなかった。

そこからか。

あんなに晴れ渡っていた道が曇り始めた。

てりやきマックバーガーをやっつけろ


バンズの生地準備

バンズの生地を準備するのは、Panasonicのホームベーカリー。

とはいえ我が家のホームベーカリーの経験値は食パンと餅のみ。
生地を作ってパンを焼くという素敵ライフは、このホームベーカリー購入時夢見たままいまだ実現していない。

バンズを作ったことなんてないので、とりあえずホームベーカリー説明書の中にあった「基本の生地」の材料を突っ込んでスイッチオン。

約一時間後、なんだかそれらしいものが出来上がったので取り上げる。

バンズ準備① ガス抜き

出来上がった生地を取り出し、グーで生地を殴り倒し空気を抜く。
その後適当な数に生地を分けて丸くする。

どのくらい膨らむか皆目検討つかないので、いろんなサイズを作ってみることにした。
(あくまでも意図的にそうしたような口調だが実際はなぜかサイズバラバラになってしまっただけ)

思い描いたようなツルンとした姿にはならないが、まぁ進もう。

バンズ準備② ベンチタイム

キッチンペーパーを水でしめらせて、バンズをカバーする。
そのうえから、ラップもしてみる。

その状態で15分のベンチタイム。

バンズ準備③ 二次発酵

レンジの発酵モードで二次発酵をする。

はじめてで様子がわからなすぎるので、40℃で30分やってみる。
やってみたところで、「こんなもんかな♪」とどこでどう判断していいのかはよくわからない。

でもとりあえず進む。

バンズ準備④ ごまを仕込む

30分後、二次発酵を終えた生地をとりだす。

そこにごまをのせ、190℃のオーブンで15分焼いていく。
(膨らんだ生地に「おお!」としたり、ごまをのせたりする作業の間にオーブンを予熱)

それにしても膨らんだら余計にサイズがまちまちだけれども、そんなことは気にしない。
次に進む。

テリヤキソースの準備

てりやきソースの準備。

なんとなくこのあたりの調味料を混ぜればどうにかなると思っている。

・しょうゆ(本当は薄口が良い気がする)
・酒
・みりん
・さとう
・生姜(すりおろし)
・にんにく(すりおろし)
・はちみつ

てりやきソースに通常使いそうな選手たち。

そんな中、冷蔵庫に眠る「ヨシダのグルメのたれ」と目が合う。
「僕もいっといたほうがいいんじゃない?最終的に僕がどうにかしちゃうよ?」と言われている気がする。
でも、いろんな要素がすでに入った「タレ」を使うのは負けなきがしてならない。

しばらく葛藤するも、コストコでかったこのグルメのたれを一体どう消費していったらよいのか困っていたこともあり頼ることにした。


テリヤキソースの準備② 調味料たちを火にかける

ここで私は失格だなと思うのが、いつも通り適当に料理しすぎて分量をはからなかったことだ。

でもレシピ共有をしないとなのでなんとなくこんくらいだったのではないかと適当に書いてみる。
多分こんなかんじだったんじゃないか・・・・w

・醤油 大さじ1半くらい (今うちにある醤油は濃い)
・みりん 大さじ2くらい
・さとう 大さじ1半くらい
・酒 大さじ2くらい
・にんにくすりおろし チューブ2センチ分くらい
・しょうがすりおろし チューブで2センチ分くらい
・はちみつ 少し押して出てくるくらい
・グルメのたれ 大さじ1くらい

かなり甘めに作って味見をしたけれど、なんだかんだ上記にはちみつとグルメタレを少したしながら調整

テリヤキソースの準備③ 困ったときの片栗粉

なんと味はあの、マックのテリヤキソースの味に非常に近い気がする。
(結果グルメのタレに最終調整してもらうことになった)

だが、火にかけててりを出しても、なかなかあのとろみを出すことができない。
あのとろみは重要だ。

だってあのとろみがなければパテにこのてりやきが絡まらないのだから。

そんなときは水溶き片栗粉。
これでとろみを出せばいいじゃないか。

テリヤキソースの準備④ 水溶き片栗粉をいれて完成

片栗粉をいれたら、瞬時にあのあこがれのとろみを手に入れることができた。

これをあとでパテに絡めよう。

パテの準備①

パテは豚肉を使う。

あのなめらかな柔らかさをどう出したら良いのかわからない。
豆腐を入れたくなるんだけど、まずは肉だけで実験する。

ナツメグ、塩コショウを揉み込む。

パテの準備②

塩コショウ・ナツメグだけで乗り切ろうと思ったけれど、やはり何かしらつなぎいるよね。
ということでパン粉を投入。

シンプルにシンプルにと思いながらも結局このあと少量の牛乳と少量の卵を入れてしまうのであった。

その後、成形をしフライパンで両面を焼く。

ボリュームは禁物。
フラットに。
薄く薄く成形。

パテの準備③

なんてことでしょう。

あんなにフラットに、薄く作ろうとしていたのに。

やいたらやはり膨らんだ。

ある程度膨らむことを予想してかなり薄く成形したつもりだったのだけれど。

最後に投入した卵や牛乳がいけなかったのか。
成形が甘かったのか。。

普段だったら嬉しいふっくら感も、本日ばかりは私に絶望を与えてくる。
違うんだ。マクドナルドの肉は、薄くて平べったいんだ。
君じゃない感しかない。

マヨネーズソースの準備

続いてマヨネーズソースを準備する。

マヨネーズだけではないあの感じはなんなのだろうか。

ちょっと色々と混ぜてみよう。

マヨネーズにレモンを絞り、ほんの少し牛乳を足す。

その後ここにほんの少しお砂糖をいれて甘さをプラスした。

味は近い気がするんだけど、牛乳を入れてしまったため、テクスチャーがサラサラになりすぎてしまった。

マヨネーズソース。味こそはなんとなく近いが、再現率は低い。

これは本当に絶望が待ち受けているのかもしれない。

レタスの準備

テリヤキマックバーガーのレタスはしゃきっとしていなければならない。
しなっていては失格だ。

なので、バーガーに包むギリギリまでレタスを冷水に浸し、しゃきっと感を出しておく。

バンズを取り出す

そうこうしている間にバンズが焼き上がる。

部屋中にはパンの焼き上がるいい香りが充満していて期待感しかない。
もうまずいわけがない匂いしかしていない。

が、バンズを取り上げた瞬間、そこには絶望しかなかった。
君じゃない。
君じゃないんだ。

君はあくまでも、美味しいコーンポタージュとともにいただきたい子だであって。
てりやきマックバーガーに欲しいのは君じゃないんだよ。

でも仕方ない。進むしかない。

盛り付ける

君じゃない感しかないバンズに、具材を挟んでいく。

①場違いなほどボリューム感のあるパテに、割と再現率の高いテリヤキソースを絡め、のせる。
②80のおじいさんと、10代のギャルほど容姿の違うマヨネーズソースをかける
③シャキシャキレタスをのせ、バンズではさみ完成。


てりやきバーガーを食す

美味しいんだけれども、再現率20%というところでしょうか。

これほどまでにバンズの大切さを感じた日は生まれてはじめてだった。
どんなにテリヤキソースの味をにせても。
マヨネーズソースに工夫をこらしても。
バンズの食感が違えばもうそれは別物である。

そして肉もなんだか違うんだよなぁ。
あの柔らかい感じはどうしたら再現できるのか。
本当に豆腐を入れてやってみようかな。

とは言え、バーガーは美味しくいただきました。

振り返りメモ

①バンズ
・もうすこし研究する
・焼きすぎて硬めになってしまったので、焼き加減の調整。
・もう少しボリュームがあっても良いので6つに分けて成形
・二次発酵後、焼く前にドリュールを塗り忘れてしまいツヤ感が出なかった

②テリヤキソース
・味の方向は良い感じ
・もう少し甘くても良いかもしれない
・ソースは多すぎかな?っていうくらい絡めたほうが再現率が上がる

③マヨネーズソース
・レモンは良い気がする
・テクスチャーが全然ちがう
・牛乳&砂糖を混ぜたのでテクスチャーがくずれた
・練乳とか?もうすこし硬めのものを混ぜてみるのはどうだろう

④パテ
・ジューシーさと、ふっくら感、ボリューム感はやっぱ違う
・もう少しパテの存在感を消したい

重大な項目

今回、なんでもなくバンズに具材を包んでいったが、これもまず失敗の一つだっただろう。
マクドナルドにわざわざ出向いてまでてりやきマックバーガーを食べたにもかかわらず、ろくに観察もしなかった自分の不徳のいたすところである。

何が言いたいかというと、バーガーに挟む具材の、順番だ。
私のはさみ方と、マックのそれとは、マヨネーズソースの位置がちがう。
それによりマヨネーズソースに感じる存在感に違いが生じてきた。

もちろん、私のつくったマヨネーズソースと、マクドナルドのマヨネーズソースのテクスチャは歴然の差があるのだが、それだけではない。
その位置もまた重要だった。

次回は挟む具材の順番にも注意して調理していく。

所感

・正直てりやきマックバーガーを甘く見ていた。

・こうやって振り返ってみると、改善ポイントがものすごくたくさん見えてきた。

・毎日料理していても、こんなふうに向き合ったことがなかったし、振り返って見たこともなかったのでものすごく新しくて、それがなんだか楽しい。

・次は・・・
■ウエマチの言う通り鶏ひき肉で実験的につくってみる
■パテに豆腐をいれてみる
■マヨネーズソースに練乳をいれるという冒険にでる
■バンズはもうどうしたら良いかわかんない。。。焼き加減の挑戦はできそう。
■挟む順番は正確に

・再現率が高まっていった際には、再現率を高めたまま「お家で簡単、ヘルシーに食べられるマック」を目指したいと思う。