ストーマ用装具とは?


ストーマ用装具(パウチ)から排泄する方法


アイデアスケッチとは??


Let's!アイデアスケッチ!

「ストーマ造設術を受けた患者の看護」
というテーマの授業でアイデアスケッチを実施!

4~5名のグループに分かれ、アイデアを出し合います。

良いアイデアはみんなの前で発表

それぞれのグループでよかったアイデアは、適宜みんなの前で発表!

言葉で伝えにくい部分は、白板にスケッチを描きながら説明していきます。

発表者のアイデアを、みんな真剣なまなざしで聞きます。

アイデアをまとめて、検討する

みんなが出し合ったアイデアを代表者が集約。

「お!これは!?」と目を引くアイデアを白板に張り出していきます。

パウチの使い方を確認

オストメイトがどのようにパウチを使っているのかを再度確認。

装着するパウチの下部に開けられた穴から、パウチ内に溜まった便や尿を排泄します。

「これ、手でするのは大変そう」
「どうやったら、より便利に便を排泄できるかな?」
オストメイトの状況を踏まえて考えます。

市販品(別用途)ではパウチの大きさには合わない

パウチ内から便や尿を効率よく排出するために、
量販店で売られている器具(本来はストーマ用装具に用いるものではない)をパウチにあててみます。

「パウチのサイズにあってないね」
「パウチ表面を傷つけてしまいそう」
意見を出し合い、スケッチしながら、
これからつくっていく器具のかたちを決めていきました。

試作品Ⅰ「はさみ型」を作ってみる!

検討の結果、まずアイデアとして出てきた「はさみ型」を試作品として作成してみることに。

設計するためのCADソフトはfusion360を使用しました。

さらに、設計した器具は3Dプリンタを使って出力をして、かたちの検討もおこないました。

参考にしたかたちはこちら

ピボット(軸)部分 → ペンチ
持ち手部分     → はさみ
押さえの部分    → 先ほど出てきた市販品
以上、3つのアイテムのかたちを参考にしました。

作成過程①

検討の際に描いたスケッチをCAD上でイメージ通りにつくっていきます。

それを3Dプリンタで出力したのが2枚目の写真。
出力して気づいたことが
「ローラーを取り付ける部分を長く作りすぎた…」
ということ。
「こんな長くして、ローラーが取り付けられるかっ!!」
再度、設計し直します。

(ちなみにローラーは、回転する予定ではない。)

作成過程②

ローラーを取り付ける部分を短く再設計して、再度3Dプリンタで出力。

一緒にローラーも出力してみたけど、
うーん。ローラーを取り付ける部分はもう少し短い方がよいな。

作成過程③

3度目に出力したものには、ローラー部を想定通りに装着することができました。

ふむふむ。良い感じ。

作成過程④

次は持ち手の部分。

はさみの持ち手を参考に、設計していきます。
なんだか、おしゃれなハサミを見ているみたい。

作成過程⑤

そしてできあがったのが、こちら!!

CAD上で設計したとおりに出力することができました。
ちなみに本体部分は固いプラスチック(PLA、ポリ乳酸)を使用していますが、
持ち手とローラー部は弾力のあるプラスチック(TPU、熱可塑性ウレタン)を使用しています。

試作品Ⅰ「はさみ型」完成!

できた試作品①「はさみ型」をパウチにあててみます。

長さもちょうど良さそう。
でも、持ち手から1番遠い部分のはさむ力が弱いような…

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