顔面をスキャンする
ネオくちぶえのパーツとなる、口笛を吹いているような自分の顔をスキャンする。
スキャンのポイント
顔をスキャンするときは、少なくとも顔の前面が3Dモデルとして獲得できるようにスキャンをします。
後頭部などはあとから修正して埋めることができればOKです。
(口笛は通常口で吹くため、顔の前面が重要です。)
3Dスキャンのためのアプリケーション
3Dスキャンはスマートフォンのアプリで行いました。写真を複数枚撮影するタイプのスキャニングで、けっこうかんたんにできます。
使用アプリケーション:
SCANN3D(Android)
椅子に座りながら、両手をうまく使って顔の前面の写真を12枚ほど撮影し、3Dモデルデータを獲得しました。(アプリからOBJデータをdropboxに保存しました。)
顔の3Dモデルを修正する
スキャンした顔のモデルを利用して、ネオくちぶえの3Dモデルデータを作成し、3Dプリントの準備をする。
修正① ソリッドにする
スキャンしたデータから、ソリッドモデルを作る。
(スキャンしたてのデータは面なので、中身のつまった状態にする。)
色は使わないので、このとき色のデータをなくしました。
使用アプリケーション:Meshmixer(Mac)
修正② 形を整える
自分の顔の形にあわせて、人っぽく見えるようにスキャンできていない部分の形を整えます。
気がすむ程度でOKです。
(重要なのは顔の前面なので。)
使用アプリケーション:Sculptris(Mac)
ネオくちぶえの3Dモデルを作成する
スキャンした顔のモデルを利用して、ネオくちぶえの3Dモデルデータを作成し、3Dプリントの準備をする。
たて笛のデータを用意する
Thingiverseより、たて笛のデータを拝借しました。
Sopranino folk whistle
https://www.thingiverse.com/thing:45142
音を奏でられる笛的なものならなんでもOKです。
顔に穴を開けておく
たて笛の穴とつながるように、あらかじめ顔のモデルに穴を開けておきます。
できるだけ口の位置に合うように、あたかも「きれいな口笛を奏でそう」なように、穴を開けてください。より口笛を吹いているように見せるために重要なポイントとなります。(でこに穴が開いていてはいけません。)
使用アプリケーション:Meshmixer
顔とたて笛をくっつける
顔のモデルとたて笛のモデルを同時に開き、たて笛と顔の穴を合わせて合体させます。
(両方のモデルを選択し、ブーリアン結合)
使用アプリケーション:Meshmixer(Mac)
3Dプリントする
作成した3DモデルをSTL形式で保存し、3Dプリンタで出力する。
3Dプリントのポイント
たて笛部分が十分な大きさでないと音がでませんので、3Dプリンタの出力サイズに注意してください。
3Dモデルの大きさ自体はプリント直前に修正すれば大丈夫です。
(補足)頭をからっぽにする
ネオくちぶえはサイズが大きめなので、必要なフィラメントの量が多いです。
フィラメントもしくは金銭に余裕のない人は写真のように頭をからっぽにするとフィラメントを節約できます。
出力時間は修正前とほぼ変わりませんでした。
(むしろ多少増えた。)
完成
使用マシン:zortrax M200
出力時間:約12時間30分
フィラメントタイプ:ABS
使用フィラメント量:148g
サイズ:200mm(奥行き)× 100mm(幅) × 150mm(高さ)