グループの働き

複数人でひとつのプロジェクトを扱う際に利用する、グループ機能。その使い方、使い道についてご紹介します。グループに関する基本的な操作については Fabble Tutorialのグループについての記載をご覧ください。

複数人でプロジェクトを管理するための2つの方法

Fabble の特徴のひとつに、複数人でひとつのプロジェクトを編集できる点があります。そのためには2つの方法があり、それぞれに長所があります。
1つはグループ機能、もう1つがコラボレーター機能です。

グループ機能の長所

・決まった複数のメンバーでのうちの何人かで複数のプロジェクトを作りたい場合
・代表となるメンバーひとりではなく、グループの名前でプロジェクトが作りたい場合
・一時的な集まりでの成果を一覧したい場合
などに便利です。

コラボレーター機能の長所

ワークショップやハッカソンなどそのプロジェクトのためだけに、人が集まるときに便利です。
あるプロジェクトのコラボレーターに追加されると、コラボレーターとして追加されたユーザー/グループのプロジェクト一覧画面の"Collaboration"タブにそのプロジェクトは表示されます。

グループをコラボレーターとして追加する

グループは、プロジェクトの作成者になるだけではなく、プロジェクトのコラボレーターに追加することもできます。
その場合、グループのプロジェクト一覧のなかの”Collaborator"ペーンに表示されます。
この方法を使うと、授業やラボ、ワークショップでの運用がマネージしやすくなります。

授業での使い方

授業でのグループの使い方について紹介します。
使い方の一例として参考にしてください。

授業のグループをつくる

授業を始めるにあたってひとつグループをつくりましょう。(年度毎に分けるとより便利です。)
先生とアシスタントをメンバーとするとよいでしょう。
授業内でうまれたプロジェクトは、授業のグループのプロジェクト一覧の"Collaborator"タブを見れば一覧することができます。

課題の管理

課題をFabbleにアップロードすることで、作業のプロセスや進捗が把握できます。
同じ課題に対する成果物に対して同一のタグをつけることで、特定の課題の成果物だけを一覧することができます。

過去の事例を見せる

授業のグループのプロジェクト一覧をみることで、過去に同じ授業を受けた人たちの成果物が一覧できます。何を作るのかの参考にしたり、プロジェクトをもっと面白くしたり、問題を解決するためのヒントに過去の事例の参照を勧めましょう。

課題のプレゼンテーションに使う

プレゼンテーションのスライドを作る時間も大事ですが、きちんとレシピを書いていればプレゼンテーションはFabbleがサポートします! プロジェクトのレシピ画面で画面右にある"Project Slideshow" ボタンを押せば、スライドショーがはじまります。

ラボでの使い方

ラボでのグループの使い方について説明します。
使い方の一例として参考にしてください。

Private Projectを活用する

ラボでのプロジェクトは、発表がおわるまで公開できないものが多数あります。そのような場合には ProjectをPrivateに設定して、オーナーとコラボレーター以外は見えないようにしておきましょう。無事発表がおわってから公開すれば、論文の中には書きずらい点についてもシェアできます。

ラボメンバーをグループに追加する

ラボのメンバーをグループに追加しておくことで、ラボがオーナーのプロジェクト、もしくはコラボレーターとして参加しているPrivate Project をラボメンバー全員がみられるようになります。

進捗報告に使う

ラボでの進捗報告にRecipeとMemoを活用しましょう。できたところまでのRecipeを書くことで、工程についてのディスカッションがしやすくなります。作業日誌をMemoにかけば、進捗や個々の判断について、みなが確認しやすくなります。

ラボのショーケースとして利用する

再現が可能な程度に十分にかかれたRecipeと個々の判断の積み重ねが書かれたMemoは、論文やビデオと同様にプロジェクトの価値を高めます。
また再現性の高いRecipeは、途中で行き詰まったプロジェクトやラボのメンバーが変わった場合にも資産として活用できます。

ワークショップ・ハッカソンでの運用方法

ワークショップ・ハッカソンの主催者の、Fabble の運用方法について説明します。
各参加者の使い方に関しては http://fabble.cc/fabbleworkshop/tutorial を参考にしてください。
使い方の一例として参考にしてください。

ハッカソン・ワークショップ主催者のグループを作成する

事前にワークショップ・ハッカソンの主催者からなる管理者グループを作成します。このグループを参加者のコラボレーターとして追加することで、このハッカソンによって生まれたプロジェクトを一望することができます。

タグをつけて一回ごとに成果を一覧する

複数回行うようなワークショップやハッカソンの場合、一回目の成果、二回目の成果、といったように一回ごとの成果を一覧したいケースがあります。
このような場合にはグループをコラボレーターとして追加として追加するだけでなく、プロジェクトに事前に決めた同一のタグをつけると一覧できて便利です。

事前にFabbleの使い方について告知する

短い時間内ですべての操作を覚えるのは、なかなか大変です。事前にワークショップの参加者に事前にFabbleとその使い方について紹介しましょう。ワークショップ中に質問がでる場合もあるので、主催者も一通りの操作を実際にやってみて、確認しておきましょう。

撮影係を用意し、写真を参加者とシェアする

主催者側で撮影係を用意し、制作過程や成果物の撮影をおこない、写真を参加者にシェアしましょう。参加者たちは、皆なにか作りたいと思ってその場にいるので、その時間内でドキュメントも書くことはなかなか難しいものです。その写真を使ってレシピをまとめることを促すと効果的です。

Fabbleを成果の告知に活用する

ワークショップが終わったあと、その成果についてWebで告知する機会が多くあります。記事にプロジェクトへのリンクを貼って紹介しましょう。個々のプロジェクトを製作者の視点から紹介することができます。