レーザーカッターでできること

レーザーカッターは、10mm厚程度までの素材のカットと、素材への彫刻ができます。

でもそれ以上にレーザーカッターができることがあります。

すばやく試作できる

3Dプリンタやレーザーカッターといった工作機械だと、金型をつくったりすることがなく、コストも時間も短縮することができるようになりました。
試作がはやくなった分、他のアイデアを形にしてみたり、ユーザーテストをしてみたり、短縮された時間で他の作業に当てられるなどの良いことがあります。

試行錯誤(失敗)ができる

試作が手軽に、身近でできることで、加工して改善点を見つけたらそこを改善して、またすぐ加工、というように試しながらものをつくったり考えたり、試行錯誤することができます。

失敗することは大きな学びにつながります。
ファブラボでは、失敗を共有することで自分だったり次の誰かの学びにつながるということで、LEARN/MAKE/SHAREというサイクルを大事にしています。

素材について詳しくなれる

レーザーカッターにも相性のよい素材、同じ素材でもこの配合だとうまくいかない、などやってるうちに素材やその特性について知ることができます。

四角と丸だけでつくろう!

ものをつくるときに、どうしよう、こうしようというように悩みがちかと思いますが、まずは形にしてみるのも大事です!
というわけであまり難しく考えず、「四角と丸だけ」をつかって"ラピッドプロトタイピング"に挑戦してみましょう!

ルール

  • ファブラボ太宰府の空間で使えるものであること
  • 丸と四角の形状のみをつかってデータを作りましょう
  • 試作は2回以上繰り返すこと
  • 素材は「MDF450*300mmの2.5mm厚・4mm厚1枚ずつ以内」
  • 制限時間は2時間

使用した機材

レーザーカッター
Trotec Speedy300 80W

(参考)やってみた


課題探し

廃材コーナーの素材、仕分けはしているけど素材名がないので、毎回口頭で教えてあげなきゃいけない。。名前をつけれる名札みたいなのが欲しい!!!

試作1

「縁にかける感じでホルダーをつけよう!」

  1. サイズ測定(まずはとりあえず長さを測ってみて簡単にデータをつくります!)
  2. データ作成
  3. レーザーカット
  4. 組み立て

(ここまで15分くらい)

試作1 〜使ってみた感想〜

  • はめこみ緩い。
  • なんかしっくりこない(名前ホルダーだけ浮いてる感じ)
  • ださい(のっぺりしてるとことか)

試作2

「いろいろ改善してつくりなおしてみよう!」

  1. はめこみが緩いのところを狭くする
  2. 枠をつけてみる
  3. ホルダーの位置を低くなるように穴の位置をギリギリまであげる

(ここまで25分くらい)

試作2 〜使ってみた感想〜

  • さっきよりしっくりきた!(位置さげたのが良さげ)
  • ゆるかったところ、硬くなった!けどまだちょっとだけ緩い
  • 横幅広いかも

試作3

  1. 横幅せばめてみる
  2. はめこみがまだゆるかったから、もう少しだけ狭くする
  3. 角丸くしよう!

試作3 〜感想〜

  • よさげ!
  • サイズもぴったりだ!

(ここまで40分くらい)

比べてみた

右から左へ試作1〜3

量産

量産してみました!

(ここまで60分くらい)

みんなの作品


わっか札(仲田さん)

説明:スプレー缶の開封日や所有者の名前を記録する名札。まだ残っているから保管しておこうと、ついつい何年も放置してしまうスプレー缶を管理する為の道具。開封から1年経ったものは処分する、などと自分ルールを決めて使って欲しい。

工夫点:スプレー缶には様々な形があり、どのスプレー缶にも共通している部分が底のへこみだけだった。そこにぴったりはまる輪っかのサイズ探しが 難しかった。サイズの微調整にレーザーカッターが凄く便利だった。

ネームプレート(内村くん)

コンセプト:壁掛けになっている道具整理のためのシンプルなネームプレートです。

苦労した点:取り付け用の棒のはめあいがうまくいかなかった。棒の長さの調節。

靴下のリニアボックス(辜くん)

コンセプト:リニアボックスは靴下を収納する時、あるいは探す時に便利にするものです。

説明:何時でも、靴下が部屋や洋服だんすでばらばらに散る。靴を履いている時には見つけにくくなった。大きな収納ボックスが位置を占める。そして、細くて便利な靴下の収納ボックスを発想している。

作って苦労したことと改良点:箱と箱を重ねる時に奥行きが深くなった。だから靴下の収納スペースが小さくなった。面と面を接着するに際しては、難しさが増やす。穴のサイズをちょっと修正したいである。

チューブ立て(堂本くん)

説明文:そのまま置いておくと倒れがちなチューブを支えつつ、利便性を損なわないチューブ立て。またチューブはカラフルで整列させるときれいなので、魅せることを意識した。

苦労したこと:チューブ間の距離とチューブを支える穴の径をどのくらいにすれば、利便性を保たせ整理されているように見えるか考えたこと。

酒棚(王さん)

コンセプト:ファブラボ太宰府にはくさんの酒瓶が棚に積んでありました。この作品は酒瓶の展示のために適しているだけでなく、酒瓶の取り方も便利です。酒瓶は横に格子の中で置いて使います。

作って苦労したこと、改良点:テストで接続部位のサイズにミスがあるので、結合することができません。修正する前は、多くの瓶は大きな格子において安定が悪かったです。だから最後に4つの小さい格子に修正しました。