工具(エンドミル)の設定について

切削条件は工具設定で変更することができます。
  • パス深さを調節する事で、何ミリの深さで削りながら一周するかを決められる。
  • パス深さを浅くすればするほど仕上がりはきれいになるが、その分加工に時間がかかる
  • 仕上げ面が荒い場合は、パス深さを少し浅く設定するとよい

設定の変更

新しく作成する場合は、新規作成をクリック
入力した切削条件を修正する場合は、Edit(編集ボタン)を押して編集する

工具タイプの設定

エンドミルは刃先がいろんな形があります。以下の3つは代表的な工具形状になります。

スクエアエンドミル:横からみたとき、先が四角くなっている
ボールエンドミル:横からみたとき、先が丸くなっている
V-bitエンドミル:横からみたとき、先がとがっている

形状の設定

ミルの直径を入力する

切削パラメータ

パス深さ:1回の切削で削る深さ
ステップ:

送りと主軸速度

主軸速度:マシンによって違います。BT200は定格回転数4800r/min。
送り速度:
切り込み:材料へ切り込んでいくスピードのこと


データを準備する

    データを準備する手段として3つの方法があります。

    イラストレーターでつくる場合(切断したい)


    読み込み可能なデータ

    • DXF
    • EPS
    • AI
    • PDF
    • 画像ファイル(ただし、精度は悪くなる)

    イラストレーターでつくる場合(模様を彫りたい)


    VCarve Pro上でデータをつくる場合(テキスト)

    左側の"ベクトル作成"のツールをつかって作成する。

    代表的なツール
    • テキスト(フォント限られている・日本語はなし)
    • 線

    VCarve Pro の操作


    ジョブのセットアップ

    新規作成からジョブのセットアップをする。
    加工する予定の材料の幅、高さ、厚さを入力する。

    ※XY原点位置は、加工開始する位置を示す。一般的には左下、材料の中心に加工をしたい場合は中央がよい

    加工したいデータを読み込む

    "ベクトルインポート"からベクターファイル(.ai/.dxf/.epsなど)を読み込みます。
    ※"ビットマップインポート"から画像ファイル(.png/.jpeg/.pdf)を読み込み、画像トレースをすることは可能。ただし精度は荒い。

    工具経路を作成する

    1.掘りたい部分を選択して工具経路をつくります(パスは選択するとピンク色になる。選択するときは、左側の"オブジェクト編集"の"カーソル選択")

    2.右側の工具経路操作から掘り方を選びます。
    -主に使用する工具経路-
    ①輪郭加工(外枠を彫って削り出す)
    ②ポケット加工(表面を彫る)
    ③V-Carve加工(表面を"Vbit工具を使って"彫る)
    ※それぞれの仕上がりなどはusageにサンプルがあります。

    工具経路の条件設定(輪郭加工の場合)

    1. 工具経路タブから、「輪郭工具経路を作成する」を選択する。
    2. 切削深さを設定する。
    3. 使う刃の種類に合わせて工具を設定する。
    4. パスを設定する。パスの回数は、何回同じ箇所をなぞって切削を完了させるかという回数である。
    5. ベクトルの加工位置を設定する。例えば円のデータがある場合に外側/右を選ぶと、線データの内側を削らないようにして切削する。
    6. データの中で、経路を計算したい箇所を選択する。選択箇所はピンク色に変わる。
    7. 経路の名前を入力し、「計算」をクリックする。

    工具経路の条件設定(ポケット加工の場合)

    1. 工具経路タブから、「ポケット工具経路を作成する」を選択する。
    2. 切削深さを設定する。
    3. 使う刃の種類に合わせて工具を設定する。
    4. データの中で、経路を計算したい箇所を選択する。選択箇所はピンク色に変わる。
    5. 経路の名前を入力し、「計算」をクリックする。

    工具経路の条件設定(V加工の場合)

    1. 工具経路タブから、「V工具経路を作成する」を選択する。
    2. 切削深さを設定する。V加工の場合は"平坦部深さ"
    3. 工具を選択する。※Vビット工具のみ
    4. データの中で、経路を計算したい箇所を選択する。選択箇所はピンク色に変わる。
    5. 経路の名前を入力し、「計算」をクリックする。

    工具経路を保存する

    1. 工具経路リストの中から、加工したい経路のみチェックマークを入れる。
    2. 「閉じる」をクリックし、プレビュー画面を閉じる。
    3. 「工具経路保存」をクリックし、NCファイル(拡張子は.nc)を保存する。

    まめちしき

    [工具経路]は勝手に閉じてしまうので、ピンマークを押してピン留めしておくと良い