手羽先を食べる

スーパーなどに売っている手羽先を買う。
手羽元ではなく手羽先がよい。
塩・コショウをまんべんなく振り掛け、オーブンを200℃20分に設定して焼く。

鍋で煮る

生ごみ用ネットに入れて、カセットコンロを用意して鍋で小一時間ほど煮る。今回はその他にも4パターン試してみた。

・水洗いのみ→骨と肉が分離しないのでお勧めしない。くさい。
・ポリデントに1時間ほど漬ける→割と綺麗に骨と肉が分離した。
・水:パイプユニッシュ=1:1に1時間ほど漬ける→あまり分離しなかった。
・ポリデントを溶かした水を鍋で1時間ほど煮込む→これが一番綺麗にとれた

区別がつくよう、ネットに製作者のタグをくくりつける。

水洗い→

肉が硬く、骨からとるのが難しい。
匂いもあるので、水洗いのみでは肉を取り除くのはお勧めしない。

ポリデントに30分漬ける→

浸漬後、手で軟骨がきれいに取れた。
色も少し綺麗になった気がする。

ポリデントの成分
カンジダ溶菌酵素(ザイモリエイス・キタラーゼ)、
タンパク分解酵素(ノボザイム)、
ヤニなど着色性の汚れを落とすアルカリ酸化剤、
界面活性剤、
漂白剤、
などが主に含まれているようです。

カンジダ菌は、義歯の汚れの主体でプラークをつくって悪臭の原因となり、義歯性口内炎など口腔カンジダ症を誘発するそうなので、微生物・真菌除去のための酵素も含まれているそう。

水:パイプユニッシュ=1:1に1時間ほど漬ける→

軟骨が綺麗にとれた。
骨自体が少し溶けたように思える。
色も不自然な白さになった。

・ポリデントを溶かした水を鍋で1時間ほど煮込む→

個人的にはこれが一番綺麗に肉・軟骨・骨が取れた。
沸騰させない位のとろ火で熱すると、骨もくずれず良い。

骨を洗う

歯ブラシなどを使って、骨を水洗いし余分な肉や脂を取り除く。
軟骨の塊の中に、手根骨が3つあるので間違って捨てないようにする。


除光液に漬ける

脂抜きの為に、ガラス製の瓶(100円ショップので十分)に除光液をいれる。アセトンでも可。
色がそのまま浸漬するので、無着色のものが良い。
2~3日漬けておく。

※時間が無い場合はこの工程を省いてもよい
※長期保管の場合は行った方がよい

漂白する

オキシドールまたはハイターに漬ける。
ハイターは様子みながら30分~1時間。
オキシドールは1日~3日漬ける。

水洗い&乾燥

引き上げて水洗いし、1日乾燥させる。
※外に干しておくと、カラスや猫などが持っていくらしいので、室内でも十分乾燥できます

骨の組立

乾燥させた骨を組み立てる。
グルーガンを使って接着させる。

骨を数える

骨を並べて数える

手羽先の形に骨を並べる

トレーに骨格通りに骨を並べてみる

骨を組み立てる

指骨から接着していく。
骨の間にグルーガンを流し込む。
多少はみでても、軟骨っぽくなるので問題ない。

※向きなどは、色々と骨同士を当ててしっくりくる場所で接着

飾り台を作る

組み立てた骨を飾る為の台座を作る。


骨に穴をあける

ピンバイスを使って穴をあける

プレートを作る

CNCミリングマシンを使ってプレートをつくる
銅板の端材や、真鍮板があるとよい

Vビット
平坦部深さ 0.15mm

組み立てる


骨と台座を組み立てる

ピンバイスで穴を空けた骨に、5cmに切った真鍮線をニッパーで折り曲げ、骨に差し込む。
差し込んだ真鍮線を、真鍮パイプにはめ込む

台座

ピンバイスを使って台座に穴をあける
台座の板はMDFなど
塗料:マホガニー→ニス
桐だと柔らかすぎるかもなので、なるべく固めで

骨同様に、折り曲げた真鍮線を差し込み真鍮パイプをはめる

完成

あとは好きなように飾ってください!

骨を白くするのに適した薬品実験

骨を白くするのに、どの薬品が適しているか実験してみた。
・オキシドール
・ハイター
・セスキ炭酸ソーダ
・重曹
・パイプユニッシュ

骨の状態・骨年齢によって結果が変わるので、あくまでも目安としてご参考ください。

漂白とは

「漂白剤」は化学反応によってシミや汚れを分解することで、汚れを落ちやすくするもので、「酸化型漂白剤」と「還元型漂白剤」に分かれます。一般的に家庭用として使われているものとしては「酸化型」のものが使われ、その酸化型の中に「塩素系」と「酸素系」があります。塩素系の方が漂白力は高い。
私たちが一般的によく手にする「酸化型漂白」は、相手に酸素を与えて色素を破壊するものとなり、その一方で「還元型漂白」に関しては、相手から酸素を奪って色素を破壊させる特徴を持ったものになります。
酸素系の漂白剤には、「液体」と「粉末」の2つの「種類」があります。
液体は弱酸性or酸性。粉末は弱アルカリ性。

オキシドール

オキシドール(過酸化水素水)
酸化型酸素系の漂白剤。
一般的には、傷の消毒や洗浄を目的として利用されます。
過酸化水素に漂白効果があります。

1日~2日ほど浸漬します。
ハイターなどよりも、自然な骨の色味がでている気がします。
あまり長く漬けすぎると脆くなるそうです。

ハイター

キッチンハイターもハイターも主成分は次亜塩素酸ナトリウム。
酸化型塩素系の漂白剤。
キッチンハイターの方は、洗浄成分がプラスされているので、漂白と同時に軽い汚れまで落とせるのが特徴。

骨を水で薄めたハイターに漬けた。水:ハイター=1:1
30分ほどで白くなった。
1日浸漬した所、骨がボロボロになって、手で触ってくだけるものもあった。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダとは、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムが1:1の日比で構成される複塩。弱アルカリ性。

漂白成分がないため、全く白くならない。
重曹の10倍の効果とのことで、重曹よりは綺麗な感じがした。

重曹

重曹(炭酸水素ナトリウム)
弱アルカリ性

一般的に手に入りやすいので、実験してみたがほとんど変化なし。

パイプユニッシュ

パイプユニッシュには、水酸化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。
次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤の主成分。
特徴は、強力な酸化力。Clが周囲の物質を酸化する(電子を奪う)ことで、漂白・殺菌する。その酸化作用によってタンパク質を分解することができる。

水酸化ナトリウムは、水中で非常に強い塩基性(アルカリ性)を示す。
この強力な塩基性によって、次亜塩素酸ナトリウム同様にタンパク質を分解する。
また脂肪分を分解する性質もある。

今回は、水200ccに対しパイプユニッシュ5mlの溶液に骨を浸漬した。
脂を丁寧に落としたものと、脂そのまま残した状態の2種類で浸漬。
あまり違いはなかった。