シリアル・コンソール

この記事は Raspberry Pi 勉強会 の一部です。

ラズパイのGPIOには、シリアル通信用の端子があります。
初期状態では、キーボードとディスプレイの代わりに使える、シリアル・コンソール機能になっています。

ラズパイの一般的な入出力機器は、ディスプレイ、キーボード、マウスですが。ラズパイが小さいのに、入出力機器は大きいので、かなり場所をとります。

シリアル・コンソール機能を使用すると、コンパクトに作業できます。

参考
  • wikipedia - コンソール
  • ラズパイ の シリアル・コンソール
  • Raspberry Piをシリアルで制御しWi-Fiを設定する

用意するもの

ラズパイ基本セット
  • Raspberry Pi 2 Model B
  • マイクロSDカード
  • ACアダプター5V2A
  • USBケーブル マイクロB (その1)
  • ケース

シルアル・コンソール
  • パソコン Windows / MAC
  • USBシリアルアダプタ
  • USBケーブル マイクロB (その2)
  • ジャンパワイヤ(オス~メス) x 3

必要な部材 をご覧ください

手順

(1) ラズパイとUSBシリアルアダプターを接続します。
(2) パソコンのターミナルソフトを起動します。
ここは Windows と MAC で異なります。
(3) ラズパイに、電源用のUSBケーブルを接続します。
(4) ラズパイが起動して、 ターミナルに表示されます。
(5) ターミナルからログインします。

USBシリアルアダプターの接続

ラズパイのGPIO端子と、USBシリアルアダプターを、ジャンパ線で接続します。

注意: ラズパイのGPIO端子は弱いので、何か接続するときは、必ず電源を切ってください。

接続図


ラズパイのピン配置

参考
  • GPIO: MODELS A+, B+, RASPBERRY PI 2 B AND RASPBERRY PI 3 B
  • Plug a 5V fan to GPIO 1 and 2

Windows 編

(1) FTDIドライバーのインストール
(2) Tera Term のインストール
(3) Tera Term の起動
(4) ログイン

FTDIドライバーのインストール

USBシリアルアダプターに使われている FTDIドライバー をダウンロードします。
FTDIドライバーのダウンロード
Windows の Comments に setup_excutable があるので、それを使用します。
ダウンロードした CDM21216_setup.exe をダブルクリックして、インストールします。

TeraTerm のインストール

ターミナルソフトとして TeraTerm を使用します。
TeraTerm のダウンロード
ダウンロードした teraterm-4.90.exe をダブルクリックして、インストールします。

Tera Term の起動

Tera Term を起動します。
設定 -> シリアルポート を開きます。
ポートを選択してます。環境によって異なります。この例では COM12 です。
ボーレートは 115200 を選択します。
OKボタンをクリックします。

ログイン

ラズパイが起動すると、図のような表示が出ます。
ログインします。
ユーザ名「pi」パスワード「raspberry」です。

MAC 編

(1) FTDIドライバーのインストール
(2) ターミナルの起動
(3) ログイン

FTDIドライバーのインストール

USBシリアルアダプターに使われている FTDIドライバー をダウンロードします。
FTDIドライバーのダウンロード
最新版は Mac OS X 10.9 and above / x64 (64-bit) 2.3 です。

ターミナルの起動

ターミナルソフトとして、標準の screenコマンド を使用します。

USBアダプタのデバイス名を調べます
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$ ls /dev/tty.usb*
/dev/tty.usbserial-A901O8D9
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デバイス名と、ボーレート 115200 を指定して、起動します
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$ screen /dev/tty.usbserial-A901O8D9 115200
---

ログイン

ラズパイが起動すると、図ような表示が出ます。
ログインします。
ユーザ名「pi」パスワード「raspberry」です。