課題:厚さ3mmのネームカード作る

ここは3Dプリンタ Replicator2xによる課題作成ページです

詳しい使い方は以下のページを参考のこと
How to use "Replicator 2X"

  1. 仕上がり寸法は縦55mm x 横33mm程度とする
  2. 横幅の中心線上、上辺から6mm程度の位置に3.6mmの穴を開ける
  3. 仕上がりの厚みは3mm程度とする
  4. 名前表記し、押し出しまたは押し込みする(言語は自由)
  5. プレートの4角のどれかもしくは全てにフィレットをかける(数・箇所・寸法は自由)
もう少し工夫したい人
  • プレート表面を2次・3次曲面で作成する
  • 装飾的パーツをつける
  • など

課題のながれ

1.「3Dモデル」を「fusion360」で作成します
↓
2.「Makerbot Desktop」で「スライスデータ」を作成します
↓
3.「3Dプリンタ」「Makerbot Repricator 2x」を使って,モデルを出力します

3Dプリンタとは?

積層造形で,立体的な3次元的物体を出力する加工機です.アディティブ・マニュファクチャリング(additive manufacturing)とも呼びます.

方式は様々あり,光造形法・焼結法・熱溶解積層法・シート積層法・インク(マテリアル)ジェット法など.

ファブラボ北加賀屋の3Dプリンタは全て熱溶解積層法のもので,フィラメントと呼ばれる樹脂の細い棒を溶かして積んでいきます.

その他

マシンスペック
• 印刷可能領域: 246 x 152 x 155 mm
• レイヤーの厚み: Fine: 0.1mm, Medium: 0.2mm, Fast: 0.3mm
• ノズル直径: 0.4 mm
• ノズルの限界温度: 230 C
• 製造プラットフォームの限界温度: 120 C
• ポジショニング精度: Z軸:2.5 micron.  XY軸 11 micron

素材
ABSのみ
(ファブラボ北加賀屋では、Replicator2XをABS専用の機械とします。PLAを使いたい場合はLeptonを使用する)

読み込み可能データ
STL

3Dデータの作成

「3Dモデル」を「fusion360」で作成します

Fusion360のインストールと起動

データ作成のために「Fusion360」をダウンロードしインストールします.方法は以下のリンクを参照.
無料から使える3DCAD「Fusion360」のインストール方法 MakersLove

個人利用なら無料で利用できるソフトで,3Dモデルを作成できます.

左のデータパネルで保存する場所を決めます.左上のデータパネルアイコンが出てない方は右上の「>」マークをクリックしてください.

スケッチの作成

スケッチ機能,縦91mm x 横55mmの長方形,横幅の中心線上、上辺から10mm程度の位置に6mmの穴を書きます.

※ここでは,他のチュートリアルと同様のサイズで「縦91mm x 横55mm」でファイルを作成します.3Dプリンタの課題サイズはもう少し小さいですが,Makerbot Desktopで縮小しますので,ここでは動画通りのサイズでOKです.

スケッチの作成 続き

上の動画の大まか流れは以下です.実際の操作は動画を参考にしてください
・「スケッチ→長方形」「スケッチ→円」で適当なサイズで書く
・「スケッチ寸法」で,長方形のサイズを91x55にする
・下書き用の線を「スケッチ→線分」で書く
・下書き用の線を「スケッチパレット→拘束→中点」でど真ん中の線とする
・下書き用の線を「選択→標準/コンストラクション」で下書きとする
・下書き用の線と円を「スケッチパレット→拘束→一致」
・円の直径と上辺からの位置を「スケッチ寸法」で決定

※スケッチ平面が回転して見にくいときは「スケッチパレット→オプション→ビュー正面」

スケッチとテキストの押出し

スケッチを立体化して,名前を挿入します

・「作成→押出」で 5mm厚の直方体に押し出します
・「スケッチ→テキスト」で名前を挿入します
・名前部分を「作成→押出」で,押し出しか押し込む
・「修正→フィレット」で角を丸くする
・その他,模様が入れたければ入れる
・ファイルを保存する

データのエクスポート

完成したデータをSTL形式でエクスポートします。

・「メイク→3Dプリント」でSTL形式で保存する
※「3Dプリントユーティリティに送信」のチェックは外すこと

スライスデータを作成

「Makerbot Desktop」で「スライスデータ」を作成します

ダウンロード&インストール

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください.

MakerBot社のスライスソフト「MakerBot Desktop」をダウンロードします

makerbot desktopを検索して,以下の通り進みます.
「MakerBot Support」→「TROUBLE SHOOT」→「MakerBot Desktop」→「Software Download」

自分のOSに応じてダウンロードします

ダウンロードしたファイルをインストールします

本体設定とファイルの追加

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください

まずは本体設定をします.

上のツールバーから,「Devices」→「Select type of Devices」→「Repricator 2X」を選びます.

上のほうの「ADD FILE」を選び,読み込むファイルをインポートします

左のアイコンで操作します
上から,視点変更,位置移動,サイズ変更,姿勢回転,サイズ変更,エクストルーダ設定です.アイコンをクリックすると詳細設定になります.

※表示がそのまま出力されます.モデルが立っているようなら,姿勢回転でぺったんこになるように倒してください.

操作を間違えたときは,Ctrl+z で元に戻せます


出力設定とファイルのエクスポート

上の方の「SETTING」から出力設定します

「Quality」は「Low」を推奨します
「Raft」のチェックは外してください

上部の「PREVIEW」からプレビューします.
出力時間が確認できます.

ここでは40分近く掛かるとのことなので,一度画面を閉じて,Z方向サイズを5[mm]から3[mm]に変更します.もう一度プレビューすると15分ほどになりました.

エクスポートします.拡張子はそのまま「x3g」です

x3gファイルは,3Dプリンタ本体に刺さっているSDカードに入れます

3Dプリンタでプリント

「3Dプリンタ」「Makerbot Repricator」を使って,モデルをプリント(出力)します

3Dプリンタの電源をONします.

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください.

3Dプリンタ本体の裏側にある電源ボタンをONにします.
3Dプリンタが起動すると,ライトがついて,前面のディスプレイが起動します.

前面の蓋を上に開けて右手前にSDカードを刺す場所があるので,先程のx3gファイルが入ったSDカードを挿入します

操作はこのディスプレイと隣にある十字ボタンで行います.

フィラメントをエクストルーダに挿入します

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください.

フィラメントとは,これから使う樹脂の材料のことです.
エクスルーダとは樹脂を溶かして出す部分です.


ディスプレイの横の十字ボタンで選択,真ん中のMボタンで決定ができます.

「Utilities」→「Change Fillament」→「Load Right」を順に選んでください.
決定を間違えたら左ボタンで戻れます.

温度が上がるとメッセージが変わり,エクストルーダからモータ音がします.

右モータのバーを外側に倒してから,フィラメントを奥まで挿入,バーを内側に倒します.

下からフィラメントが出ていることを確認したら,左ボタンからプロセスの終了を選びます

プリントを開始します

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください.

プレートに透明なシート(プラットフォームシート)か黄色いマスキングテープが貼られていることを確認してください.無ければマスキングテープ貼ってください.

ディスプレイで「Build From SD」を選び,所定のファイルを選択してMボタンを押すと,エクストルーダとプレートが動き出すので注意.プリントが始まります.

温度が上がると,プレートが上昇してフィラメントが出力されます.最初の段階で樹脂が出ていなければ失敗です.左ボタンを押して止めてください.

うまく出始めたら,しばらく待って,出来上がりです.


お片付け

※動画に音声はありません.字幕をONにしてください.

お片付けです.
フィラメントを挿入したときと同様に,ディスプレイで「Utilities」→「Change Fillament」を選び,今回は「Unload Right」します.

温度が上がるとモータ音がして,フィラメントが勝手に抜け始めます.

左を押して「Yes」を選び,プロセスを終了します.

最後に電源を切って終了です.

樹脂のゴミが本体内に残っていたら,キレイに片付けてください.

お疲れ様でしたー!

成果の共有

機械を利用したら、instagramでの成果の共有をお願いします。
ラボのアカウントを利用する場合、ラボに置いてあるiPadで撮影投稿をしてください。

写真の撮影

写真を撮影します
iPadを利用して、インスタグラムを起動します。
真ん中のアイコンを選択して、写真撮影のモードに入ります。
写真を撮影します。
撮影した、写真の後加工を行う(任意)

ハッシュタグの追加

ハッシュタグをつけて写真を投稿する
コメント欄に、以下のハッシュタグをつけて投稿する。
絶対につけるタグ
  • #fablabkitakagaya
利用した機械ごとのタグ
  • #flk_laser
  • #flk_3d
  • #flk_cnc
  • #flk_cuttingmachine
  • #flk_embroidery
  • #flk_milling
  • #flk_maintenance

メンテナンス


フィラメントが出力されない場合

1:リロード/アンロードを試してみる(パラメータの設定を調べる)
>フィラメントが出ない+番頭に報告 2:エクストルーダーのギアを清掃する
>まだ出ない 3:0.4mm以下のピンでエクストルーダーの射出口を下から清掃する。その場合プレヒートを行う。設定温度は230度ほど。長時間のプレヒートは避ける(30分以上放置はしない)
>まだ出ない 4:マテリアルの状態をチェックする。
>まだ出ない 5:解体・修理を行う

ボタンの接触不良の対策

ボタンがへたってくると、接触不良になることがある。
ボタンを外して、銅テープを貼ると改善する。

Tips

その他,詳しい使い方は以下のページを参考のこと
How to use "Replicator 2X"

メッシュデータ作成の際の注意

・メッシュに穴が空いているとMakerBotにおいては、勝手に補完するようです。気をつけましょう。 ・穴埋めはstlを直接編集できるソフトウエアで修正を行います。 ex:MeshMixer/MeshLabなどで修正 ・サーフェイスが複雑に絡み合った立体の場合、表裏判定がうまくいかないことが多いです。気をつけましょう。 (.obj"メッシュファイル"は.jpg"テクスチャーマップ"の情報と紐づけできる)

余談

これからはABSよりPLAの時代、らしい。(2015.5現在)