“溶着”と“接着”について

アクリル板同士をくっつける場合、アクリル板を液剤で溶かして貼り合わせる“溶着”という方法をとることがほとんどです。ただこの方法の場合、広い面同士をくっつけようとすると気泡が沢山入ってしまうことが多く、かなりコツが必要です。また、接着剤やボンドなどで“接着”した場合、接着面が白くなってしまったり、簡単にはがれてしまうこともあります。
この問題を打破すべく、“溶着”よりも簡単で綺麗に仕上げることのできるアクリル板“接着”方法を考えました。
(※“溶着”に比べて、この方法で“接着”したパーツははがれやすいので、強い力のかかる箇所への使用には不向きです。)

“接着”のやり方について

UVライトとUVレジンを使用します。
(今回はラボにUVレジンが無かったので、ジェルネイル用コーティング剤で代用しました。)

接着したいアクリル板を用意します

この接着方法ではUVライトを使用するので、透明なアクリル板にのみ有効です。

UVレジンを塗ります

片方のアクリル板にまんべんなくUVレジンを塗ります。はみだすくらいがちょうど良いです。

アクリル板を重ねます

アクリル板同士を重ね、指で強く押してくっつけます。横からUVレジンがはみ出すくらい密着させ、はみ出した分はウェットティッシュ等で拭き取ります。

硬化させます

UVライトで硬化させます。今回は120秒ほどライトに当てました。

完成です!

硬化が完了したら完成です!

色々な素材と接着させてみました


MDF

UVレジンがMDFに染み込んでやや変色しましたが綺麗に仕上がりました。ただ、強い力がかかるとはがれてしまいそうです。

和紙

和紙にUVレジンがよく染み込むため、まだら模様になってしまいました。かなりはがれやすいです。

布

和紙と同様、布にUVレジンがよく染み込むためまだら模様になり、とてもはがれやすい状態です。

フェルト

接着面に気泡がたくさん発生してしまいました。