バキュームフォーマーの作り方

まずはバキュームフォーマー本体をつくります。

素材の切り出し

レーザーカッターで、MDF(4mm厚)から本体のパーツを切り出します。
《使用したデータ》
vacuum.pdf
frame_180.pdf
frame_220.pdf

組み立て

vacuum.pdfデータで切り出したパーツを組み立てます。
空気が抜けないように、各パーツの接合部はボンドでしっかり接着し、外側にはビニールテープを貼り付けました。
バキュームフォーマー側面の穴に掃除機の口を差し込み、こちらもビニールテープやグルーガンで隙間をふさぎます。

バキュームフォーミングのやり方

今回は、300mmx300mmにカットした塩ビシート(0.2mm厚)で試してみました。

シートの準備

frame_180.pdf→塩ビシート→frame.220.pdfの順に重ね、外枠をクリップで固定します。シートが動きやすかったりフレームよりも小さい場合は、両面テープなどでフレームに貼り付けておくと良いです。

型取りをする物の準備

型取りをする物の裏側に両面テープを貼り、バキュームフォーマーの上に固定します。

シートの加熱

フレームにはめた塩ビシートを電熱器で温めます。このとき、フレームは写真と同じように、180mm角の穴があいたほうを上にして使用します。

シートにまんべんなく熱を与えます

ゆっくりのの字を描くように、シート全体に均一に熱を当てていきます。横から見たときに、シート全体が下に垂れ下がったようになったら加熱完了です。

バキュームフォームします

塩ビシートの加熱が完了したら、熱いうちにバキュームフォーマーの上に乗せ、素早く掃除機のスイッチを入れます。5秒ほどしたら掃除機のスイッチを切ります。

冷めたら完成です

シートが完全に冷めたら型から外します。
今回は加熱ムラがあったので、あまり端まで綺麗に成形できませんでした...

いろいろやってみました

3Dプリントした造形物でやってみました

積層跡まではっきり出てしまうので、綺麗に仕上げたい場合はあらかじめ表面加工しておく必要があります。

透明プラスチック板でやってみました

透明プラスチック板(0.35mm厚/スチロール樹脂製)は、引っ張られた部分がとても薄いフィルム状になってしまいました。

カラークリアファイルでやってみました

カラークリアファイル(0.2mm/ポリプロピレン)もプラスチック板と同様に薄いフィルム状になってしまったのですが、シャボン玉のような光沢が出ました。

和紙でやってみました

こんにゃく糊を染み込ませた和紙は、裂け目が入ってしまいました。