背景

一人暮らしをする学生は家の中のあらゆる家事を行う必要がある.また,一人暮らしの学生の部屋は大抵の場合手狭であり,しばしば家具により窓が一部塞がるということが想定される.
このような状況において,部屋を広く使うために,洗濯物は外に干すことが好ましいが,窓が一部塞がっている場合は空いている窓を通して外に干す必要がある.
このような背景から本プロジェクトでは,物干し竿の奥にハンガーを簡単に掛けることができる補助具の開発を目指す.

ニードノウアについて

電気通信大学の学部3年生.

特徴 / 困りごと
・背が高く,腕が長い.
・腕を伸ばすことで物干し竿の遠くの方にも届くが,腕が少し辛い.
・しかし,たまに洗濯物を落としてしまう.

ニードノウアさんには普段使っているハンガーを持ってきてもらった.
使用しているハンガーは主に2種類であり,大きさが少し異なることが分かる.

課題/ニード

課題の背景
一人暮らしであり,その部屋の狭さからベッドが窓の前に位置している.また,外干しをすることで少しでも部屋を広く使いたいという考えがある.
この背景から,空いている窓を通して洗濯物を干す必要がある.しかし,奥の物干し竿にハンガーを掛けるために腕を遠くに伸ばす必要があり,少し辛い姿勢を取る必要がある.

課題
奥の物干し竿にハンガーを容易にかけられるようなツールが求められる.

アイデア

・物干し竿の遠くにハンガーを置くために,何かしらの方法で距離を稼げるようなデザインが望まれる
・外干しを前提としているため,ハンガースペーサーの役割も兼ね備えるツールであることが好ましい

大きな分類
・ハンガースペーサ―の機能を持つ,ハンガーをまとめて動かせるようなツール
 ・ハンガー側に追加の機能を持たせる
・ハンガーに対して大きく変更を加えずに,ハンガー自体の形を活かす方向

前者を採用

プロトタイピング

2種類のハンガーに対応できるようにプロトタイプを作成することが求められる.

1つ目

Blueprint: 試作品v1

ハンガーをかけて作るものを作成する。

アイデアをベースに具体的なプロトタイプに落とし込むための方針
・物干し竿にフィットするように作る
・物干し竿に上からかける感じ

丈夫な素材であることが好ましいため,PLAを使用した.

反省
・ハンガーフッカーが物干し竿の上で回転するのがまずい

2つ目

Blueprint: 試作品v2

改良点の洗い出し
  • 竿の直径に対して気持ち大き目
  • 装着した時に回転してしまう
  • ハンガーがしっかり取り付けられない(回転してしまう)

改善手法
・ハンガーの掛ける部分に直線をつくることで,ツールが回らないようにしたい
 ・一方が2cm, もう一方が1cmの直線を伸ばす
・1ブロックの長さを長め
 ・5cm -> 10cm
・ハンガーの厚さにもっと合わせるために狭めよう
 ・1cm -> 8mm

結果


今後の展望など