ニードノウアについて

Tさん、団体職員の女性です。徐々に視力を失われて現在全盲の状態です。移動の際は白杖を使用しています。
  • 子供の頃から弱視で、10年ほど前からほぼ全盲。
  • 明るさのみ認識でき、色は認識できない。
  • 視覚の経験があるため、点字はあまり読めない。
  • 視覚障害に伴う日常生活の不自由さあり。
  • オフィスで働く上で、エレベーター内・エレベーターホール周り、階段、オフィス内の移動、会議室の場所やゴミ捨てなどで困る場面あり。

ターゲットにする活動について

職場の執務室内・外のごみ箱捨ての作業。
ゴミ箱の種類と数がたくさんあり(ゴミ箱の種類は全7種類)ごみを捨てる際に分かりにくく、サポートが必要な場合もある。
触って判別のできるゴミ箱の表示があると良い。

つくるものについて(要件など)

ゴミ箱の場所と種類と数は下記のとおり。手で触れる位置に表示を付けて、ごみ箱の種類を識別できるようにする。
ゴミ箱の上部や背面にテープやマグネットで貼り付けることが良い。
文字は大きすぎないように触ってすぐに判別ができるのが良い。
また周囲の環境に馴染むように配色を工夫することで長期的に使用しても違和感のないようにできると良い。

1.執務室内のゴミ箱(4個4種類)
  • 廃棄プラスチック
  • ペットボトル
  • 燃えるゴミ
  • ミックスペーパー)

2.執務室外のゴミ箱(8個5種類)
  • 燃えるゴミ 
  • 燃えないゴミ
  • ビン
  • カン
  • 生ごみ

チームのアイデア


表示方法(執務室内)

1.執務室内のゴミ箱(4個4種類)
  • 廃棄プラスチック ⇒ 【WB】 Waste Plastic
  • ペットボトル   ⇒ 【PB】 Plastic Battle
  • 燃えるゴミ    ⇒ 【B】 Burnable
  • ミックスペーパー ⇒ 【MP】Mix Paper

貼り付け位置は、ゴミ箱の前面が良い(上部には物が置かれているため)

表示方法(執務室外)

2. Trash cans outside the office (8 pieces, 5 types)
  • Burnable Garbage ⇒ 【B】Burnable
  • Non Burnable ⇒ 【NB】 Non Burnable
  • Bin ⇒ 【GB】 Glass Bottle
  • ⇒ Can 【C】
  • Food Waste ⇒ 【FW】 Food Waste

デザイン

【大きさ】
  • 執務室内・外 共に50mm×50mm 
  • ベース(1mm)の文字(1mm)が浮き出る形とする。
【色】
  • 文字の色は白、ベースの色はゴミ箱の色にあせることで(1色とする)、自然な色合いにする(廃棄されないためにも)




素材

【執務室内】
  • ゴミ箱が金属性であるため、マグネット式で貼り付けができるようにする。
  • 素材はPLAとする。
【執務室外】
  • ゴミ箱はプラスチック製で曲面になっているため、箱に沿いやすいようTPUで両面テープ貼り付けとする。

ラピッドプロトタイピング

TPUフィラメントでベースなしパターン、ベース有りパターンを作成・検討。文字の高さが高すぎるなどの意見を踏まえ最終化を行っていった。

オフィス内のゴミ箱用サイン

Tさんに実際に触っていただきつつ位置を決定した。最終的にゴミ箱入り口の左上にサインを取り付けることとした。
3D プリント用ファイル (Bambulab)
3D プリント用フィラメント:PLA 2色
粘着シート付マグネットシート

ゴミ収集室のゴミ箱用サイン

樹脂製のゴミ箱は曲面があるため、フィットさせやすい柔軟性のある素材 TPU を使用することにした。
3Dプリント用ファイル (Base)
3Dプリント用ファイル (GB)
両面テープ
3Dプリント用フィラメント (TPU x 2 色)

今回の成果

執務室内の燃えるゴミ「Burnable:B」、執務室外のビン「Glass Battle:GB」、燃えるゴミ「「Burnable:B」燃えないゴミ「「Non Burnable:B」を作成をした。 執務室内向けは裏面にはマグネットを貼りつけ、ゴミ箱に貼り付けができる形とした。 Tさんからは「大きさや硬さが選べるのが良い」、「触ってわかるサインができて嬉しい」とのコメントもいただいた。

展望

ゴミ箱の色とベースの色を合わせアップデートをし、仕様頻度の高いゴミ箱から作成をしていく。
※必要な色のリストアップ
今回対象とした3F以外も需要があると考えられる。JICA全体に展開ををする。