ニードノウアの背景・興味関心・長所など

ニードノウアは情報系の大学院を卒業しており,これから説明するような携帯ウォッシュレットシステムを開発し自らの力でトイレを完結させることを実現することを強く望んでいる.

自分で使える携帯温水洗浄マシンのストーリー

幼少期よりトイレのサポートは両親が行っていました。しかし、14~15歳(思春期)から手伝ってもらうことが嫌になり、その頃から"一人で排泄(トイレ)がしたい"と思うようになりました。現在、自宅トイレでは(日本製のウォシュレット付きトイレ)ひとりで排泄を行うことができています。

しかし、フランスでは自宅以外のトイレにウォシュレットはなく、携帯式の温水洗浄便座を使用しています。しかし、外出先の便座は様々なタイプがあり、携帯式の温水洗浄便座が適合しないことがあります。そのため、様々なタイプの便座に適応できるようプロトタイプして気兼ねなく外出したいです。
温水洗浄マシンプロジェクトは2009年から始まった。

French Documentation / 英語のドキュメントを追加

https://wikilab.myhumankit.org/index.php?title=Projets:Notaboo#

ニードついて

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ニードノウアの特徴

ニードノウアは前腕の運動障害があるため,自宅のトイレでは温水洗浄便座(ウォッシュレット)を使用している.
ウォッシュレットを使用することで,1人でトイレを完結することが可能な状態である.

ターゲットにする活動とその状況(時間・環境など)

前腕の運動障害により,トイレにて.ひとりで排便した後のウォッシュレットがないトイレでの処理が難しい.
普段はウォッシュレットがあるが,外出先ではない場所も多く,処理が困難な場合が多い.

ターゲット活動時に一緒にいる人・製作に巻き込みたい人

一緒にいる人をなくすことが目標である.現在は家族やヘルパーさんなどの手助けが必要な場合も多い.

なぜ現在その活動が難しいのか

便器の形がそれぞれ違う. 
フランスでは15種類以上存在するため,対応が難しい. 
電車の中,飛行機の中などそれぞれ違うから大変. 形には,厚みの要素も重要.
 厚みによっては下に引っ掛けられない.引っかかるのが一番理想的な状態.

サポート箇所がピッタリどれにも対応するものを作るのが一番の求めていること.そのサポートが欲しい.
もっと柔らかい素材(TPU)などでもいいが,ノズルが柔らかいと水が変な方向に飛んでいってしまう. 
固定箇所は柔らかく柔軟性のあるように.ノズルは硬く狙いを定められるように.で開発中.


問題性はあるが,現在重要度が低いこと

・既に水圧は機能しているから重要度は低い.
・座る勢いによってサポート箇所に負担がかかり破損の原因となっている説はあるが,直接上に座らず,浅く座ってから位置調整を行うためあまり関係がないと見られる.
・座ってからの細かい位置調整は可能である.治具の位置を感じてちょうど良い位置に移動している.
 位置とは,ノズルの向きと,その噴射方向を指す.最初は浅く座り,移動しながら感覚でいその位置の調整を行なっている.

現在の解決すべき問題

・様々な形状の便座に対応する形状のサポートの製作.・強度問題.開ける時に強く開けすぎなどの原因で蝶番(ひんじ)箇所を破壊してしまった過去がある.2,3カ月(100~200回)でヒンジが壊れている現状がある.

その他質疑応答

・通常の方向からではなく,手前方向からウォッシュレットを行う.のを試したことはあるか? →ない.座ってから設置は難しいため.
 ・ノズルの形状は?(長さが操作できれば,便座の厚みにもそれぞれ対応できるのではないか?) →現在の長さのみである.

チームで目指す方向を共有するために知るべきこと

NoTabooプロジェクトは,以前のFabrikariumから継続して行われており,システム的な面に関してはかなり良いところまで来ている.
サポート箇所に現在問題があり,そのアイデアを求めている.

①便座の厚みによって温水洗浄機をセットすることが困難
②温水洗浄機ノズルのSTL化
③温水洗浄機ノズルの角度が調整できる仕組み
④6秒のプログラム

もし仮にTokyo2023では完成までいかずとも,アイデアをフランスの仲間たちとも共有しより良いものを目指したい.


なぜその活動ができると良いのか(ニードノウアにとっての価値・意味、使い続けるとどうなるか)

誰かのサポートを受けることなく,排便を完結することが可能になる.

その活動のニードノウアの満足度:作製前(10段階で)


なぜその活動ができると良いのか

お尻洗浄ができることでひとりでの旅行ができるようになる。

フランスではヘルパーサービス?を利用するのに6か月の期間を要する。そのため、その期間の間に更なる生活機能の低下が引き起こる可能性がある。そのような方々の支援のためにジェノーブさんはプロダクトが完成したら、事業化し多くの方を救いたいと思っている。

支援者であるヤーンさんはヒューマンサポートという人を助ける事業をしているためプロダクトを販売する意向はなく多くの方が救われるようオープンソースにしたいと思っている。

「同じように悩まれている方々を救いたい」というビジョンは共通している。

製作でこだわりたい点

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①

どのような便座の高さにでも対応できるように湾曲部に絨毯性を持たせた

②

ノズルの改良のパターンを,3Dプリントを用いた試作でサンプリ出力を可能にしたい.
ノズルの角度,位置調整の可能性を広げるためのベースモデル制作をしたい.

③


④


参考にした事例

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①

ウイング部分に柔軟性を持たせることでセットする際に
ちょうど良いところにセットできるようにしている。
厚みがある場合…強く曲げ温水洗浄機の位置を下げる
薄い…少しの力で曲げる

②

これまでの既製品から,より改良した形のモチーフを困っていることなどから思考することを試みた.

③

直接ノズルに触れることは難しいため、レバーを作成しワイヤーなどを使用しノズルを調整することを考えました。

構造は多少異なるモノの自転車のブレーキをイメージしました。レバーを握ればブレーキパットが動くように、レバーを動かせばノズルが動くような仕組みです。

④


アイデア(スケッチ)




①

滑り止めのベロを追加

3Dプリンタの造形時にインフィルの密度を変える

②

ノズルの形状を曲線状にすることで,水の出る向きや位置を調節可能になるのではないか.

③

レバーのアイデアスケッチ

④


試行錯誤のプロセス

便座の厚みに対応できるように湾曲部を柔らかい材料を適用した

① デバイスの柔軟性の検討

あらゆる便座の高さにフィットするように、デバイスに柔軟性を持たせる内部構造を設計した。

②

3Dプリントは一発勝負になった.ノズルの出し入れに困難性があったが,通常モデルに取り付けることは可能である.
上は既製品,下は全て3Dプリント品です.

③

(pic1)
レバーの範囲が制限できるよう、受け側のデザインに壁を設けました。

(pic2)
ワイヤーが通るホールを設けました。
(1)ワイヤーを止めるホール
(2)ワイヤーが通るホール

④


結果

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ターゲットにした活動の変化


その活動のニードノウアの満足度:作製後(10段階で)


①


②


③


④


今後について

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