作ってみて気づいたこと

・support.pdfの柱なしだと、掃除機の吸引力によりバキュームフォーマーの真ん中がたわんでしまうので、柱をつけたほうがよい。
・バキューム前の加熱不足によってうまく成形できなかった部分は、バキュームしながらヒートガンやドライヤーなどであたためると成形できそう。(加熱しすぎによる焦げ・穴あきに注意が必要)
・原型に穴があいているものを選ぶと、素材の厚さによっては穴があいてバキューム中に真空を保てなくなってしまうので、ふさいでおいたほうがよい。

バキュームフォーマーの作り方 [FAB CAMP 2015 ver.]

まずはバキュームフォーマー本体をつくります。

素材の切り出し

レーザーカッターで、MDF(4mm厚)から本体のパーツを切り出します。
《使用したデータ》
vacuum.pdf
frame_180.pdf
frame_220.pdf
support.pdf - FAB CAMP 2015 追加分

組み立て

vacuum.pdfデータ、support.pdfデータで切り出したパーツを組み立てます。
support.pdfデータのパーツは、たわみ防止の柱です。
写真1枚目のように組み、中心あたりに立てて固定します。

空気が抜けないように、各パーツの接合部はボンドでしっかり接着し、外側にはガムテープを貼り付けました。
バキュームフォーマー側面の穴にコピー用紙で作った簡易な紙筒を作って貼り付け、そこに掃除機の口を差し込みます。

バキュームフォーミングのやり方 [FAB CAMP 2015 ver.]

今回は、他のWSにてつくられたビニール袋リサイクルのプラシートで試してみました。

シートの準備

frame_180.pdf→シート→frame.220.pdfの順に重ね、外枠をクリップの代わりにマスキングテープで固定します。

型取りをする物の準備

型取りをする物(今回はミニカーのパーツ)をバキュームフォーマーの上に固定します。

シートの加熱

フレームにはめた塩ビシートを、電熱器の代わりにヒートガンで温めます。
ゆっくりのの字を描くように、シート全体に均一に熱を当てていきます。横から見たときに、シート全体が下に垂れ下がったようになったら加熱完了です。

バキュームフォームします

シートの加熱が完了したら、熱いうちにバキュームフォーマーの上に乗せ、素早く掃除機のスイッチを入れます。

加熱不足により成形がうまくいかなかった部分は、ヒートガンで加熱しながらバキュームすると成形できました。しかし、今回は原型に選んだミニカーのパーツの窓部分に穴が空いていたため、熱しすぎた部分は掃除機の吸引力によって穴があいてしまいました。

冷めたら完成です

シートが完全に冷めたら型から外します。