第1週 : コース概要と授業の進め方 / 評価基準について

- コース概要説明
- 社会的背景
- 講義での制作日誌について
- 活動事例 
- 授業の評価基準について

社会的背景:変化する情報・ものづくりのあり方

「ファブ社会の基盤設計に関する検討会」 報告書  
本報告書のタイトルを「ファブ社会推進戦略」、サブタイトルを「Digital Society 3.0」としている。これは、『ファブ社会』が、半導体とパーソナル コンピュータによる「計算」(デジタル革命1.0)、携帯電話とインターネットによる「通信」(デジタル革命2.0)、に続いて、新素材とパーソナル ファブリケーションによる「製造」(デジタル革命3.0)を経て到来する第3次デジタル社会であると位置づけ、本報告書がファブ社会の到来及び その適切な発展の一助になることを期待して名付けたものである。

総務省 情報通信政策研究所

社会的背景 : 世界中に拡がるファブラボとは何か?

ファブラボは、デジタルからアナログまでの多様な工作機械を備えた、実験的な市民工房のネットワークです。 個人による自由なものづくりの可能性を拡げ、「自分たちの使うものを、使う人自身がつくる文化」を醸成することを目指しています。


FabLabがものづくりをイノベートする

講義での制作日誌について

この授業では、毎回の授業での進捗共有、プレゼンにFabble(ファブル)を使用します

Fabble 公式サイト:http://fabble.cc
Fabbleの使い方:Fabble Toutorial




Fabble活用のサンプルページ

動画作成 / ドキュメンテーションの参考事例  
3D Printed IoT Pet Feeder
動画再生はこちら : Youtube 

プロジェクト事例:FUJIMOCK FES

FUJIMOCK FES WEB SITE

ファブラボ鎌倉がホールアース自然学校と進めている、「森 x FAB」をテーマにした半年のプログラム。木材の間伐からデジタル工作機械を用いた作品制作の一連の流れを体験する。

作品事例:FUJIMOCK FES

FUJIMOCK WORKS in fabble 

フジモックフェスの参加者による制作ドキュメンテーション


取組事例:FAB 3D CONTEST

FAB 3D CONTEST 

Fabbleを活用したドキュメンテーション
2017年受賞作品一覧

慶應義塾大学ファブ地球社会コンソーシアムで、新しい広がりを持った3Dプリンタやデジタル工作機械など新しい技術の利活用法と、それを担う人材を発掘するためのに2016年から開催されているコンテスト。2017年度は、2つの部門(プロジェクトの部、作品の部)のなかに計5つのカテゴリーを設け、どんな年齢の人でも参加できるように、そして、価値観を一元化せず多様な可能性を尊重しながら募集されています。全国各地から技術と社会をつなぎ、未来を明るく、楽しく、優しくする作品が数多く集まっている。

評価基準について

(1) プレゼンテーション 20% 
講義内で設定されている発表をこなせているか
(2) ドキュメンテーション 30%
詳細な記述、試行錯誤、画像、映像等があると評価が高くなります
(3) 作品や発表のデザイン性 20%
造形的かつ機能的にも調和がとれている作品やプレゼンの評価は高くなります
(4) 意欲的に取り組んでいる姿勢  15%
授業の取り組み方、学び合いなど
(5) 課題に対するアプローチ、ユニーク性 15%  
課題に対して常識にとらわれない観点での作品制作が行われているかなど

第2週

課題:惹かれる寄木デザインを5つ以上集めてくること
- 寄木細工について
- 寄木の技術を用いたデジタルデータづくり
- 木工加工 / 仕上げの技術についての演習 

課題事例:惹かれる寄木デザインを5つ以上集めてくる

箱根寄木細工

寄木細工について

- 各自調べたことを共有する
- 気に入ったデザインの共有

発表形式は、Fabbleの個人ページを使用して行うこと


課題制作のための素材調達場所はどこ?

東急ハンズ

他に近隣にどこがあるか共有して、FabbleにまとめGoogle mapにプロットし、街のリソースを活用すること

使用するアプリケーション

Adobe illustratorは、ロゴや印刷物をデザインするのに最適な2Dデザインのアプリケーションです。レーザーカッターなどのデジタルファブリケーション機材でも利用でき、素材の切断や彫刻などを応用することで、立体的なデザインも可能になってきています。

Illustrator ことはじめ Step1:
まずはここから「図形の組み合わせで絵を描く」

Illustrator ことはじめ Step2:
応用「アイコンの作成」


第3週

演習「テクノロジー x 寄木」 
アプリケーション : イラストレーター
使用機材:レーザーカッター


課題:オリジナルの寄木をつくる
作品事例:hideodaikoku

第4週

個別演習 : 3D デザイン
アプリケーション:Fusion 360
使用機材:3Dプリンタ

オンライン講座

Cross Puzzle Wooden Toy 3D Model


第5-6週

基礎演習 
3Dプリンタ / レーザーカッターの技術を用いて組木を模倣する

3ピース : 3Dプリンタ
3ピース:レーザーカッター

作品事例:hideodaioku/kumiki

第7週

応用演習:オリジナル組木の作成 

作品事例:Wooden Puzzle Clock

第9 - 11週

本講座で習得したスキルを用いた作品制作 

作品事例:Yosegi Coas-thermometer

※電子工作など組み込みは自由

第12週

最終課題発表

1名 発表時間3分 / 質疑応答 3分

作品事例:Proposal of a modern tea ceremony