WEBサイトをデザインするための準備事項

WEBサイトをつくる上で考えていくとても大切な要素としてUXを考えていきます。UXとは、ユーザーエクスペリエンス(User Experience 以下 UX)の略称で、サービスを通じたユーザー体験を意味しています。似たような言葉に、UI(ユーザーインターフェイス、User Interface)がありますが、こちらはユーザーと製品・サービスの接触面を指した言葉です。UX体験を向上させるためには、UIの使いやすさは不可欠です。
参考:すべてのUXデザイナーに必須のスキル、スケッチをマスターする方法

STEP 1 : どんな目的/価値を届けたいWEBサイトなのかを考える

まずはじめに、どんな目的のために、どのような価値を届けたいWEBサイトなのかを明確にする
  • そのサービス(WEBサイト)は、誰のため?
  • そのサービス(WEBサイト)は、何のために?
  • その目的を達成するために誰に使ってもらいたいか?

ワークシート1を利用して、上記の内容を整理していきます

STEP2 : コンテンツになる可能性があるものを書き出す

コンセプトに合わせて素材を集める

例1:気軽に料理が作りたい人のためのWEBサイト(クックパッドの場合)
  • 基本的な料理レシピ
  • 旬の野菜を使ったレシピ
  • 料理でつながるコミュニティ

例2:自分の活動紹介
  • これまでの作品
  • blog / SNS
  • プロジェクト など

STEP 3 コンセプトに照らし合わせて情報の分類・優先度を考える

クックパッドを構成している情報とは?
・気軽に料理が楽しめるレシピ集
・おすすめランキング
・つくレポ
・会員ページ
など

コンテンツ (何を載せるのか)を考えるための準備事項


STEP 4 : どのようにWEBサイトを利用してもらうかを考える

想定するサービスをどのようにユーザーが使用するかを、具体的に4コマ漫画で考えてみる。その場面で、WEBサイトはどの画面のどの部分を閲覧したり、クリックされているかも想定して記入していく。

1. サービスを利用するきっかけ (どんな困った?エンターテイメント?)
2. 最初のページで起こして欲しい行動
3. 次のアクションへの誘導
4. 欲しい情報に届いた状態
※注意:上手く描くことが目的ではありません

参考:すべてのUXデザイナーに必須のスキル、スケッチをマスターする方法

STEP 5 : 画面をイメージしていく / ワイヤーフレーム

コンセプトに照らし合わせ 、まずは紙に画面レイアウトを考えていきます。

  1. 今回は、複数のページを持つ構成にする 
  2. TOPページから考える
  3. 構成要素と情報の優先順位度でページを考える
  4. 全体でどのように関連しているかを紐づけていく

事例サイト:クックパッド

ワイヤーフレームサンプル色々

STEP 6 : TOPページをラフにイメージする / ワイヤーフレーム

TOPページの構成を具体的に考えていきます。ワークシートでは、タイトルやヘッダーやフッターなどの目安の場所や大きさをスケッチしていきます。

  • TOP / コンテンツページ (画面内の構成要素)
  • ヘッダー / フッター / メニューなど 画面遷移 共通要素連動編集
  • デザイントーン&マナーを考える (ブランディング / 全体の世界観を構成する画像、色、フォントなど)
参考サイト:デザインの役割からみる「トーン」&「マナー」

参考 : 画面推移

作成したページがどのような関係なのかを線でつないでいきます。


画像:Adobe XD

UIについて 1 : ワイヤーフレームを作りながらプロトタイピング!


STEP7 : WEBサイトのプロトタイプを作ってみる

直感的にWEBサイトをデザインできるツールとして Adobe XDを使用し、つくりながら学んでいきます。

ADOBE XDダウンロードページ
ADOBE XD について

STEP9 : 画面構成していく

ワークシート5と6で作成したワイヤフレームを使って、AdobeXD上でWEBページに置き換えてみる

1. ラフなデザインから開始
2. WEBサイトのフローを計画
3.アイコンの描画とグラフィックの操作
4. 高精度のデザインの作成

STEP8 : UIキットでデザインをはじめてみる

Adobe XD用UIキット(無料)をダウンロードすれば、デザイン作業をすぐに開始できます。最新のApple、Google、Microsoftデバイス用UIリソースを使えば、複数のデバイスのインターフェイスとプラットフォーム向けデザインの時間を短縮できます。UIキットとワイヤーフレームは、アイコン、キーボードレイアウト、ナビゲーションバー、入力、ボタンなど、共通のデザイン要素を含むXDファイルです。

UIキットでデザインを初めてみる

UIについて 2 : WEB制作にあたって考えるべき項目

WEBサイトのプロトタイプを作りながら、 具体的にビジュアルデザイン(色・フォント・ボタンなど)を考えていきます

STEP10 : デザイントーンとマナーの確認

コンセプトに照らし合わせて確認していく

サンプル画像
サンプル動画
ボタンなど

参考 : デザインの役割からみる「トーン」&「マナー」

STEP11 : カラーパレットの確認

アプリを構成する要素の色を決める メインカラー  : 背景・ヘッダー・フッター
サブカラー : ヘッダー・フッター
アクセントカラー : クロポチなど
ボタン : 動的なボタンだった場合色が変わるのであれば、2パターンなど
フォント : 文字 windows / mac 標準OSを指定しておき、自分好みのフォントをWEBフォントで指定する WEBフォントの弊害は、重くなること


参考:カラーパレットの持つ力 - わかりやすいデータ可視化のための色使い

STEP12 : レスポンシブデザインを考える

ディバイスの互換性を考慮して、アプリを設計する必要がある
理由
  • レイアウト崩れを防ぎたい 
  • 見せたい情報が見れない
  • 触れない 例:ボタンが押せない 

考慮するべき項目
  • ディバイス >> iOS or Android
  • ブラウザ >> 古い
  • フォント >> 入ってない


参考:レスポンシブデザインWEBデザイン基礎

STEP13 : アクセシビリティを考える

アクセシビリティとは?
あらゆる人が情報にアクセスすることができ、利用できることを意味します

情報にアクセスすることが難しい方へ向けた対策
 読むこと・見ることの困難への配慮
  • 読み上げ機能使用の検討(テキストなら可能、動画に音があれば別だが、基本的に動画 / 写真は読み上げできない)
  • アプリを使用する上での検討 (操作性 / 状態を表示など、 例:ON : 赤 / OFF : 青)
色のアクセシビリティチェッカー
カラーチェッカー機能使用の検討(色による区別をどう配慮するか)
検証:アドビ Photoshop (カラーチェッカーでの確認など)

参考 : WEBアクセシビリティとは

UIについて 3 : ユーザーテスト



STEP14 : ユーザーテストを行なってみる

目的
  • つくったWEBサイトが、そもそも使いやすいか?
  • 意図した設計通りに使ってくれるか、 感じてくれるかの確認
  • 意外な発見があるか
>> 新しい発見が有効である場合
デザインに取り込んで再設計するとより良いUXデザインになります

参考:ユーザーテストの主要な5つの手法

STEP 15 : ユーザーヒアリングを行なってみる

ユーザーアンケート
ABテスト >> A or B のデザインで迷った時に反応を検証

STEP16 : ユーザーテストの結果を踏まえて、改善をしていく