まえおき
慶應SFC「デザイン言語実践」の授業内で「トランプを用いた離散的日除け構造体」として制作しました。
えびトンネルは、約70枚のトランプカードから作られています。
カード本来のしなやかさを利用した「曲がり」が組み合わさることで、生まれる美しさがあります。全て一種類のパーツを組み合わせたモジュールとして成立しており、離散的な構造体としての美しさを併せもちます。
今回製作したものはミニチュアスケールの模型ですが、海岸で熱中症対策ができる実用的なアートオブジェクトとしての設置を想定しています。
必要なもの
・トランプカード(約70枚)
・ゼムクリップ(70個+補強のためα)
・ダブルクリップ(2個)
カードを折って、パーツを作ろう
縦に半分に折る
綺麗に折り目をつけましょう。
数字/絵柄面が外側になるように折ります。
横に半分に曲げる
カードを開き、次は横に折ります。
今後は逆に、数字/絵柄面が内側になるように曲げましょう。
※折り目はつけないように注意
中心に折り目をつける
トランプ裏面の中心が上向きに出るので、裏面中心を軽く指でつまみ、小さな折り目を作る。
※中心のみに折り目をつけ、折り曲げた際のカーブは残すように。
そのまま縦に折る
この状態を維持したまま、トランプ長方形の両短辺を縦半分の折り目に沿って、折る。 両辺が内側に動こうとする力が働くので、それ以上動かなくなるところまで、自然と動かす。
コマの形になっているかチェック
上から見たときに、線が4本重なっている状態になっているか。
折り線にそって折り畳む
4本重なっている状態から、内側の2本のみを重ねたまま、外側の2本は離す。 すると、大文字のNのような形(あるいはNを反転したもの)になる。
組み合わせよう
まずは一つ
折り目が下になるような状態で、カードのN字の角部分が噛み合うようにゼムクリップで接着する。
※N字と逆N字でないと噛み合わない。クリップの留め方を変えて、噛み合うようにしよう。
同じ繋ぎ方を繰り返す
一つ目と同じ方法で、おったものを隣につなげていく。
尻尾を作ろう
えびの尻尾部分になる花を折ろう。
パーツを作る
縦方向に折り目をつけます。中心部分を基点にして、折り畳むように丸めます。桜のようになるよう、形を整えます。
組み合わせる
折ったものを挟み込み、組み合わせる。
花の形を作る。
六つ繋げると、綺麗に花の形が出来上がる。
尻尾と本体を接続
ダブルクリップを使って、本体のお尻に尻尾をくっつける。