還水庵
森はあらゆるいのちが宿る場所であり、それらの根底にある水を育む場所だ。そして、そんな森に身を置くと、わたしたちはぞれぞれに感覚を取り戻していく。いのちの根源を辿れば行き着く場所、森。そこでは水が育まれ、循環している、いわば水が還る場所だ。森はいのちが帰る場所であり、わたしたちが「わたし」に還る場所なのではないだろうか。
[提出シートフォルダ:還水庵]
[プレゼンシート:還水庵]
俯瞰図/構成図
[俯瞰図:還水庵]
エッセイ
朝。二度目に鳴った目覚ましに急かされるようにして、飛び起きた朝は少し目覚めが悪い。窓から見える、すがすがしい朝の風景。家の中からでも、照り付ける太陽のじりじりとした暑さが感じ取れるくらいだ。今日の目的地、新庄村。自室の窓越しに見える、青空と太陽。額に汗をにじませる、初秋のまだ少し高い気温。同じ感覚を新庄村の森でも味わうのだろうかと、想いを馳せる。ーーー
[エッセイ:森に、おかえり。-わたしと、水と。いのちが還る場所-]
CAD設計データ
茶室を想像させる狭く低い入口を持つ箱状の建物:還水庵と、その入り口を望む鳥居状の建築物を設計した。還水庵に設置する2つのタープはそれぞれ、水を集める用途と雨や草木が溜まることを防ぐ用途に用いられる。鳥居状の建築物は5種類のパーツを組み合わせることで構成される。
[図面:還水庵]
[CAD設計データ:還水庵]