土にかえる蛙


Materials

3Dプリンターは、anycubic megaSという3Dプリンターと、afinia h400という3Dプリンターを使用しました。
3Dデータ設計は、tinkercadという設計アプリを使いました。 
そしてフィラメントは、フォゼアスとデュラビオを使用しました。           

なぜ作ったか

今回使う素材は、フォゼアスという植物由来で、土にかえる素材だから、マイクロプラスチックが減らせる便利な素材があるのだが、作るのが難しく、普通よりもお金がかかってしまう素材である。僕は、時々 ビーチクリーンをしているのだが洗濯バサミや、ハンガーなどのプラスチックゴミがとてもきになっていた。
そして、洗濯ばさみや、ハンガーは、台風が来たときとかに、飛んで行って海や川に流されたり道端に落ちたりすることが多いため、もし、洗濯ばさみやハンガーが土にかえれば、お魚も喜ぶしマイクロプラスチックが減ると思いました。
この画像は、江の島沿岸にたまったゴミを、きれいにした時の写真です。

「土にかえる蛙」のポイント

この製品は、いま、ごみ問題が、重大になってきていている中でマイクロプラスチックもんだいが、最も重大化していて、フォゼアスは、マイクロプラスチックが出ない素材です。フォゼアスを使ったハンガーを作ればかわいくて楽しくお洗濯ができるし、もし自然界に落ちてしまったとしても「土に無事かえる」という意味も込めて土にかえる蛙を作ることにしました。
あなたもかわいいお洗濯をしませんか?
ハンガー画像

なぜ蛙なのか

ぼくは、蛙が大好きで土にかえる蛙ってだじゃれで、面白いので親近感がわくからです。
あと、蛙がハンガーになると思うだけでキャンプも家事も面白くなりそうだからです。
かえる画像

粘土でモデリング

まず、どのぐらいのサイズになるか調べるために粘土でモデリングしましたすると、まずすごくでっかくなっちゃいましたこれでは、3Dプリンターでは大きすぎて作れないため「木組み」という方法で、作りました。木組みとは釘や紐を使わずにパズルのようにはめあわせて骨組みを作る方法です神社にも使われています。この「木組み」という方法をつかって作成することにしました。
この画像が、実際のモデルです。

木組み3Dデータ作り

tinkercadというCADソフトを使って設計し、3Dプリンターで出力してみました。
しかしプラスチックは、外側は、大きく、内側は、小さくなる性質があるため同じサイズだと接続部分がうまくはまりませんでした。

コネクタにしてみた

木組み方法でうまく行かなかったのでどすればいいかと考えたところ、tinkercadにもともとあった恐竜のコネクタにしてやってみました。うまくいく気がするそんな気がしていたんですが、スケーリングがロック済みという表示が出てきてどうやらもともとあるコネクタたちは、大きさが変えられないようだったし、体と手の大きさの差が激しすぎたりというハプニングがたくさんありました。しかもハンガーとして強度が足りなかったのでこのコネクタも諦めました。

土に帰るカエルへの挑戦

今回悩んだのは、このカエル自体が大きくなりすぎることです。まず、この木組み方法で試行錯誤したところ、パズルみたいな接続部分にするとサイズの調整がめちゃんこ難しい。そして、接続部分を丸いコネクタにしてみたたところ強度が足りないと悩み、これでは、ハンガーにならないと感じました。そんな中、ウェブサイトで洗濯バサミを調べていたところ、見つけた洗濯ばさみは、不思議な形をしていました。その洗濯ばさみは、3Dプリンターで作られていることがわかりました。この洗濯ばさみをカエルの洗濯バサミに設計してみようと思いました。
洗濯ばさみの画像

造形での失敗

まずは、洗濯ばさみとして使いやすいようにと、凸凹をつけました。そうすることで洗濯ばさみをつまんだときにつまみが凸凹部分をスライドして洗濯ばさみを挟んでいた部分が開くように設計しました。
結果 まずは、デュラビオで3Dプリントしてみましたですがデュラビオは、固めなフィラメントなのでつまんだときにこの凸凹がうまく作用して成功しましたがフォゼアスで3Dプリントしたところフォゼアスは、めちゃんこ柔らかいフィラメントなので凸凹があるとつまんだときに作用せずに開きすぎてものがつかめない問題が上がってしまった。しかもサポートから外すときに首元が脆いため折れてしまった。
これは失敗。

3Dプリンターを変更して出力してみた!!

今回家でも出力できるように買った3Dプリンター[anycubc mega S]は、ヒーターなどが外にある裸のタイプの3Dプリンターです。この3Dプリンターで、フォゼアスフィラメントで出力してみたところ、ベットに、フォゼアスフィラメントがうまく、くっつきませんでした。そこで、ファブラボにある、箱型の3Dプリンター[AFINIA H400]3Dプリンターで出力することにしました。[AFINIA]3Dプリンターは安定して造形することができるため、うまく出力できました。

それでもうまくいかない!

洗濯ばさみを作るときに工夫して挟む部分に、ギザギザを付けました。ですが、ギザギザを相当おおきくしないとギザギザ部分ができませんでした。そこで次はギザギザを無くしました。
フォゼアスフィラメントは、実物よりも小さくなてしまうことが多くあります。これを最小限にするために3Dデータの壁のあつさを若干厚めにするとめちゃんこ幅が小さくなることを避けられました。

完成

完成しました。工夫した点は、フォゼアスフィラメントで作るときに少し小さくなってしまうので3Dデータを作るときに壁の厚さをぶ厚くしたところです。実際に完成した「土にかえる蛙」を使ってみたところ、意外と色んなものが挟めて使いやすかったです。しかもフォゼアスは、やわらかい素材だから、洗濯バサミとしてすごく機能しました。

実用性テスト

実際に洗濯物を干してみました。とてもタオルがはさみやすかったです。しかも強度が増すように厚みを厚くしたのでめちゃくちゃいい感じでした。まずは、浴室乾燥で試してみました。浴室乾燥は、すごく強い風が吹くのですが、その強風にも耐えることができました。その後、外でも干してみましました。
その時にズボンなどの重たい服をかけても平気でした。

感想

作ってみて色んなものが挟めてびっくりしました。この洗濯ばさみは、小さいサイズだからもっと環境優しいので嬉しかったです。しかもこの洗濯ばさみをお母さんの誕生日にプレゼントしたら「家事の中で一番たいへんな洗濯が楽しくなる!」と、めちゃんこ絶賛してくれて嬉しかったです。
これで海のゴミの中で一番多いゴミ「マイクロプラスチック」を少しでも減らせたらいいなと思いました。
洗濯バサミのstlファイルhttps://drive.google.com/file/d/1bFI_gT5sXlrGAXV5Ertv2FxHnI2HVcka/view?usp=sharing