スプーンホルダーについて

食事などの際、スプーンを握る力の足りない方向けに自助具としてスプーンホルダーが提供されています。握り手を太くすることで少ない握力でもスプーンが使えるためのものですが、すべてのスプーンにフィットするわけではありません。
スープやカレーなどを食べる際に用いる大きなもの、紅茶の砂糖を混ぜたり、ジャムを塗ったりする小さなものなど様々な種類のスプーンにあわせて手軽にスプーンホルダーが手に入れられるように、パラメトリック・デザインの手法を用いて3Dモデルが手に入れられるようになりました。

OpenScad で変数を指定してモデリング

ユーザー自身が変更できる寸法として下記のものを想定し、OpenScadでモデリングします。
・グリップ半径
・グリップ長さ
・鍔の半径
・鍔の厚さ
・差し込むスプーンの持ち手幅
・差し込むスプーンの持ち手厚さ
・スプーンの差し込み長さ

Thingiverse にプロジェクトを登録

3Dデータシェアサイト、Thingiverse に新しいプロジェクトを作成します。

Thingiverse : ParametricSpoonHolder

Thingiverse の Customizer 機能を使ってモデリング

プロジェクトの "Open in Customizer" ボタンをクリックするとこの画面が開きます。

GR : グリップ径
GH : グリップ長さ
BR : 鍔径
BH : 鍔厚さ
SX : スプーン持ち手幅
SY : スプーン持ち手厚さ
SZ : スプーン差し込み長さ

を指定するとそれに応じて3Dモデリングされます。
意図したサイズのものができたら画面右側の "Create Thing" をクリックします。

これで自分のデザインとして新しくスプーンホルダーが作成されます。

ダウンロードした3Dデータを3Dプリントして確認します

3Dモデルはstlファイルとしてダウンロードされますので、それを3Dプリント用にスライスして出力します。
出力したホルダーにスプーンがはまるか確認してみましょう。
うまくはまらないようなら改めて Customizer で3Dモデルを作成し直して出力してください。
※スプーンの差し込み口は直方体なので、まっすぐな持ち手のスプーンに向いています。

バリエーション

形のバリエーション
・鍔あり/鍔なし
・長い/短い
・太い/細い

素材のバリエーション
・硬い (PLA、ABSなど)
・柔らかい (TPE、TPUなど)

色のバリエーション
・素材に応じて