まえがき

食事をすることは生きるために欠かせず、人の楽しみの一つです。
食事に関する自助具を考える中で、お皿から口に運ぶまでに食べ物が落下してしまうことが分かりました。
肩関節や肘関節は正常の動きが可能でも、片手が、上司欠損のため装飾義手を使用しているかた・麻痺があるかた、手首の可動域が狭い方を対象としています。
この回るモデルを使うことで、両手で食事ができるので、食べ物が落下する頻度は下がります。
そして今まで使えなかった様々な形の自分のお椀でご飯が食べられるようになります。

モデルのイメージをする

使用するお椀、針金、ペンチを用意してイメージとなるモデルを作成した。

使うツール


<ソフトウェア>
・OpenSCAD
・Fusion360

<3Dプリンタ>
・MF-1000

モデリングする①

OpenSCADを使用した。
回転する機構を作るために、お椀もモデリングして一体で出力した。

小さいモデル

出力時間は3時間。
回転することが確認できた。
〈改良する点〉
・お椀が宙に浮いているので、床に付くようにする。

実寸モデル

出力時間は6時間。
MakerBotプリンタの土台サイズをぎりぎりまで使って出力した。
そのため取っ手を付けることが出来なかった。
また取手は柔らかい素材で別に出力し、手の形やサイズによって取手の形状を変えることが出来るようにマジックテープで取り付けた。

〈改良する点〉
・一度取手も一緒に出してみる。
・回転部分の棒が長いことでたわんでしまうため、短くする。
・湾曲したデザインや多様なお椀に対応するために、違うモデリングソフトを使用する。

モデリングする②



お椀を測定する

今回は日本で昔から使われている形のお椀を使います。
お椀の上部・下部の外側直径、高さを測定します。

モデリングする

FUSION360を利用する。

出力する

制作時間は約11時間です。

サポート材を取り除く

ニッパーなどの工具を用いてサポート材を取り除きます。

〈改良する点〉
・重いので背面の壁を軽減する
・取手が円形で太いので手が入らない。コップの取手を参考にする。
・間隔を狭めすぎてサポート材を取り除けず回転しなくなってしまった。