題材の選定と撮影
題材となる写真を撮影します。レーザー加工用の写真を撮影するときは、彫刻する時は、以下の点に注意をします。これは、2bitのdot画像に変換したときに、濃淡がつぶれないようにするためです。
写真のコントラストが大きくなるようにします。
不要な影を作らないようにします。
また、時計の針が回る部分は画像が見えにくくなるため、どこに時計を配置したいか、またサイズ感を確認しながら写真を撮影します。
写真の加工
以下の手順で、Photoshopなどの画像加工ソフトで写真の加工を行います。
好みに応じて、写真に特殊効果をかける(水晶など)
写真をアルファミキサーなどを用いてグレースケールに変換する
必要に応じて、レベル補正などで画像のコントラストを調整する
画像の必要な部分のみ選択し、それ以外を削除して透明色にする
Illustrator等のベクターソフトウェアで読める形式で画像を出力します。
写真の輪郭線の抜き出し
Illustrator等のベクター形式のデータを扱えるグラフィックソフトウェアを用いて、文字盤にする写真の輪郭線を取り出します。
Illustratorで画像を読み込む
文字盤にする画像の輪郭にそって、パスを作成する
時計の軸を出す部分に穴あけするための円をパスで作成する。
画像をレーザー加工用のソフトウェア(CorelDrawなど)で読み込める形式で出力します
二値変換による画像加工
レーザー加工用ソフトウェアに、写真画像と輪郭線のパスを含んだ画像データを読み込みます。レーザー加工用の出力をする前に、以下の方法で二値変換を行います。
読み込み時に、ハイライトと影を調整して、さらにコントラストをはっきりさせます。
ビットマップ変換で、ビットマップ/モード/モノクロ(1bit)を選びます。
変換方法はJarvis、強度は100にして画像を変換します。
アクリル加工の場合の画像の反転
アクリルに加工する場合、裏面に彫刻することになりますので、画像を左右反転させます。
レーザー加工機による彫刻とカット
加工した画像を、適切なパラメータを設定してレーザー加工します。彫刻をしたのちカットを行うように、輪郭線と時計の軸を出す円の部分の色を変えて、正しい加工順序になるようにします。
レーザー加工のあと、時計のユニットを文字盤に固定して完成です。