ダンベル分解工程

GIF動画でまとめました。
特に必要な工具はありません。

部品の計測

使用したもの
  • ノギス(DAISOで購入)
  • メジャー

計測_1

単純な円形のパーツが多いので、直径をノギスで測っていきます。

計測_2

空洞になっているパーツはこのように計測しています。

計測_3

やや丸みを帯びた部品は、メジャーで測りました。

情報をまとめる

計測した結果をノートにまとめていきます。

メモの様子1

寸法をそれぞれ測っています。

メモの様子2

試行錯誤しました

モデリングbyRhinocerous

CADの一つのソフト、#Rhinocerous を使用し、モデリングしていきます。

0.5kgおもりのモデリング

半径と中心、高さを設定しテキストも打ち込みます。
そのあとブール演算の引き算を用いて、空洞のある円柱にします。
角はエッジをフィレットしました。

赤色のカバーのモデリング

空洞の空いた円柱を作成したあと、角は高さを任意に設定した円柱2つを両面に置き、ブール演算の引き算をしました。
角の凹面ができました。

骨格のねじのようなかたちの部品

これは、断面が複雑な形なので、線で描いてからrevolveツールで回転させました。
中間あたりのくぼみの部分は、一度設定した円柱をブール演算の引き算をかけたあと、断面を描いてrevolveツールで回転させました。
かなり面倒な形なのですが、もう少しやりやすい方法があったかもしれません。

コイルのモデリング

最も難しかったモデリングでした。
何度もチュートリアルの動画を見返してはやり直す…の繰り返しでした。
参考にした動画はmemoにあるので、ぜひ。

カバーのモデリング

ドーム型の円柱を作成したあと、少し小さめのドーム型の円柱をブール演算の引き算をしました。

軸のモデリング

芯の円柱を作成したあと、外側の大きい半径の円柱を重ねます。
大きい円柱から、芯の円柱を引くことでこのような形が完成します。

取っ手のモデリング

ベンドのツールを用いました。半分の長さで直方体を作成し、円柱で穴をあけた形の図形を曲げます。
その際、下にうっすら存在している台形にそってベンドを施しました。

合体

取っ手と芯のパーツを合体させます。

完成

各パーツをくっつけて、完成です。
およそ3.5日かかりました。ふぅ。

印刷してみる

立面図

印刷してみる

右からの図

印刷してみる

上からの図

印刷してみる

前面からの図

3Dプリンターでデータを出力

Rhinocerosで作成したデータを、STLファイルで書き出します。
書き出したSTLファイルは、Makerbot(3Dプリンターに出力するためのソフト)に反映させます。今回の課題ではミニチュアサイズなので、5cm四方に収まるように長さを変えました。
※メディアセンターのFabスペースで出力しましたが、撮影は禁止なので文章のみです。

結果…成功!

高さ約5cmのミニチュアサイズのダンベルを出力することに成功しました。
infill率:0.5mm
かかった時間:3h半

upcyclingしたいもののデータ作成

ダンベルにどのようなハックを施すのかを考えます。
ターゲットは女性が携帯できるようなもの、と当初かんがえてみましたが、ダンベルを携帯することにそもそも抵抗があるのではないかという結論に。
とすれば、「かわいい」感じでダンベルを親しみやすい雰囲気にするために、子どものダンベルから発想を始めました。すると、赤ちゃんもしくはペット用の遊び道具としてupcyclingできるのではないかと思いつきました!

アイディアの発想

ダンベルのイメージ→重い、マッチョ、携帯には不向き、筋肉つけるためのもの
→女性をターゲットにするなら→軽い、スリム、携帯できた方が便利、「かわいい」

この「かわいい」=色彩鮮やか、シック、モノトーン、ファッションで身につけることができる
→「色鮮やか」に注目。子ども用のダンベルを検索すると、カラフルなものがいっぱい!
→赤ちゃんの画像が出てきたので、赤ちゃん用のおもちゃだとどうだろう?
→マラカスのようなおもちゃで遊んでいた記憶。ペット用としても使える?
→重りの部分を空洞化し、そこにビーズを入れてみる

イメージ図

(出典:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%84%E3%83%9E-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%83%99%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%82%B9/dp/B00428HV76)(2017.05.20)

アイディアを実現する-Rhinoceros

前回のデータを有効利用し、おもりの部分を空洞化してビーズなど音がなるものを自由に入れることができるようにしました。
既存のカバーで蓋をすれば落ちることはありません。

3Dプリンターでデータを出力

infill率:1.0mm
かかった時間:5h

結果…失敗!

・部品が入らない→ねじの部分をより工夫すればよかった
・出力に時間かけすぎ→軸の部分を空洞化させたらよかった

(先生から)
空洞化させる場合、厚みを作って空洞化しているモデリングをする必要がある。