要望の確認をします

みんなでマスカラを塗っている動作を確認しながら要望のヒヤリングを進めます。
スポーツした後の化粧直しにも使いたいので化粧ポーチに入る大きさにしたい。
毎回探すのが面倒なのでマスカラと一緒に保管しておきたい。
などいろんな要望が出てきますが、常にでてくるキーワードは「かわいいこと」ですね。

デザインを考えます

いろんなアイデアをスケッチにして並べていきます。
マスキングするのにテープを貼ると化粧が落ちてしまうし面倒なので、塗っているときに当てるタイプにします。
マスカラと指が同じくらいの太さなので、使用中は指を入れて、保管中はマスカラを挿しておけるようなものがよいとなりました。最初はペン立て型で進んでいましたが、携帯電話で使われている指サック型のほうがシンプルでよいかもという意見が出ました。
マスキングの形は、目尻に合わせて「バナナ型」から始まりましたが、上と下のまぶたにあわせて使えるようにすると「リボン型」になることがわかりました。
指サックも含めて「リボン型」のデザインで進めてみることにしました。

3Dスキャンします

ご本人の目尻の形状に合わせるため、顔を3Dスキャンします。
初めての体験ということで、「まばたきは我慢してください」と言ったところ、息も止められていたそうです。でもスキャンは十数秒で完了です。

3Dモデリングします

3Dスキャンしたデータをもとに、顔にぴったりフィットするように「リボン型」をデザインしていきます。今回は「Freeform」というモデリングツールを使用します。
3Dデバイス「Touch」を使って、画面の3Dモデルに”触りながら”粘土細工をするようにモデルを作ります。実際の使用状況をみんなで考えつつ、やはり一度3Dプリントしてみるのが早いと言うことになりました。お化粧の話になると女性陣は盛り上がります。

素材を決めます

人の肌に触れるので柔らかい素材がよいかな。でもある程度押さえないといけないから硬くないといけないんじゃないかな。など議論しながら、サンプルを肌に当ててみたりして素材を決めていきます。

プロトタイプ出力

最初のプロトタイプを3Dプリントしてみました。

デザインの改良案

みんなで順番に目に当ててみながらデザインの改善点を話し合います。
「厚すぎたり、形が小さすぎると押さえる指が当たってしまってマスカラがまつげに届かない。」などモノを使ってみながら出てくるアイデアはどれも具体的になってきました。
これらのアイデアをもとに複数の改良モデルをデザインしてみます。
形状記憶のマテリアルを活用した新しいアイデアも出てきました。プリントする前に紙で検討します。

改良アイデアメモ


改良アイデアモデル