ニードノウアについて
澤隆志さん。
脳梗塞で右半身に麻痺があり、右手をうまく使うことができません。
冬も自転車に乗るのですが、右手に手袋をはめることが困難で、とてもストレスになっている。
課題・要求
・右手に手袋をはめる際にとても時間がかかる。
・手袋をはめられないと冬寒い。
・手袋がないと危険な作業もある。
・毎回イライラしてストレスが溜まる。
スムーズにはめられれば、時間も短縮でき、ストレスもたまらない。
解決策・アイデアスケッチ
・手袋自体の指同士がひろがっていれば、入れやすい?
・手袋の入り口が広がった方が入れやすい。
・指レーン有りの手へら器具?
・手袋を半分までひっくり返す?
・手袋をひっくり返すのが手間?
・すぐにひっくり返るような器具?
・器具はまっすぐではなく、手の形に沿って少し曲がっていた方がいいかも。
・器具は指先までなくても、第二関節くらいまであれば良いのでは。
・手袋の入り口にリングを取り付けるのは?指が入りやすくなるのでは。
プロトタイピング
・澤さんの手を3Dスキャンして、データを編集しようと思ったが、3Dデータを編集するのに時間がかかるため、断念。
・手袋の指の入り口にリングをつけるためのリングを3Dプリントしたが、手袋の指部分にうまくつけられないので、断念。
・紙コップに手袋の指をコップに入れて、手袋入り口をひっくり返してコップにかける。そうすると指部分の入り口が広がって、入れやすくなる。
解消された世界
色々と試行錯誤したが、結局、コップを使う方法が一番スムーズに手袋をはめることができた!
持ち合わせがなければ、どこでも売ってるコップで問題が解決できる。
コップを使い回せばエコにもなる。
飲み終わったコーヒーのコップも使える。
Next Action
コップだと安定しにくいので、コップ(筒状)の底を安定させるための土台を付き、かつ、丸ではなく楕円の筒をモデリングして3Dプリンターで造形したい。
折りたたみできるなど、持ち運びに便利にできるとなお良い。