ニードノウアについて

ALSなど、ナースコールを押す筋力が失われた患者さん
・ナースコールのボタンを押すために母指の軽い力しかない。
・押す方向への動きは可能だが、戻す方向に戻すことができない。そのためコールが鳴りっぱなしになってしまう。

課題・要求 (Bad / Good ストーリー)


Badストーリー

・自分の意志を伝えられない。
・体(の一部)の不快を解消できない。
・寝たままの生活、無為な生活が続く。
・母指の一部の動きのみしか残っておらず(屈曲)、ナースコールをうまく押せない。
・ナースコールを押したまま、スタートポジションに戻せない。
・ナースコールを握ったままになることで不快である。


Goodストーリー

・不快(体の痛み、苦しみ、等)を解消できる
・ナースコールをより小さい力で押せる。
・意思を伝えることができる。
・やりたいことが実現できる。
・解放感が得られる。

解決策・アイデアスケッチ


①回転力とカムを用いてナースコールを押して→離すことができる補助具

【ポイント】
・一方向の動きでON(ナースコールを押す)とOFF(離す)が実現するように回転体を利用すること
・回転ハンドルは小さな力で動かせるように大きくすること

【パーツ構成】
・筐体(つまりハコ)
・カム(つまり“手裏剣”)
・回転ハンドル+主軸(つまりタケコプター)

【工夫点】
“手裏剣”の形状の最適化を試行錯誤。
押すときの動きがスムーズにしなければならない
入力側での患者さんが押せる距離に合わせ、出力側での回転角度がボタンの最適になるように。

②梃子でボタンを押す補助具

一枚板を曲げたもの
→改良:押し側にも円柱を加える

【パーツ構成】
・一枚板
・半球

プロトタイピング

1.ソリューション案の改善
2.CADモデルの作成
3.部品の比較検証(最適な大きさは?)
4.試作品の完成

解消された世界


  • 不快(体の痛み、苦しみ等)を解消できる
  • ナースコールをより小さい力で押せる
  • 意思を伝えることができる
  • やりたいことが実現できる
  • 解放感が得られる

Next Action

  1. 神経難病(ALS、ギランバレー症候群、CIDP:慢性炎症性脱髄性多発神経炎、等)、脳血管障害、頚椎症などで手機能障害がある患者さんに使ってみてもらう
  2. フィードバックを貰う
  3. Slack等を活用してメンバーで議論&“工夫”を洗練
  4. そのうち、会津大に集まってアウトプット!!