ニードノウアについて
20代のプログラマ。毎日8時間以上デスクに座って開発を行っている。
その結果慢性的に肩や腰、首が痛く辛い。
加えて定期的に接骨院などに行くので金銭的に辛い。
接骨院の先生などに治療後言われる「このまま姿勢を良くしてください」という言葉の無意味さを感じる。(良い姿勢を維持できるならここに来ない)
課題・要求 (Bad / Good ストーリー)
Bad ストーリー
肩/首/腰が痛い為に
・気分も沈む
・飛行機など長期的に座っている状態が辛く、移動がしんどい
・接骨院などに通院、平均 -5,000円
・「このままだと生活習慣病だよ」と言われる
・睡眠が浅いかもしれない
・首が痛くない状態を忘れた
Good ストーリー
・身体の不調からくるストレスがなくなる
・ほぼ定期的な出費がなくなる
・晴れ晴れとした気持ちで周囲にもいい影響がありそう
・良い姿勢と思われたい
解決策・アイデアスケッチ
最初に出たアイデア
姿勢の矯正を目指すあまり,拘束具のような有様……
これらの道具とともに暮らすことは本当に幸せなのか?と思いながらも
これぐらい強制的に行わなければ治らないと思う。
今回作りたいものを考え直す
案「ストレッチ/リラックスできるガジェット」
心地よい状態で休めるものなら日常使いできると思い、その方向性ですすめた。
メンバーにヨガの先生がおりヨガのストレッチがリラックス出来るのでそれを日常に持ってこれないかという話が出た。
矯正させるより休む時に効果的に休むほうが幸せだという話に進んで、一番効果的なものを作ろうとなった。
・手軽に持ち運べるほうが良い、働く場所も椅子も様々。家やオフィスで手軽に利用したい。
座布団だと忘れてしまうが,これだと手軽で持ち運びやすい
ヨガブロックを外してリラックスモードにできる
ベルクロによる着脱式なので好きなポイントに取付できる
外せばリラックスモードに
使用例のスケッチ
仕事するときの椅子につけることで、休憩時にのけぞる事ができるようになる。
これにより背中が伸び良いストレッチになるのと心地よい体験になる。
加えて頭の部分に手状の首あてがありツボをちょうどフィットするのでとても休めるよう
になっている。
プロトタイピング
カウンセリング
まずどういう姿勢なのか、どのような姿勢が心地よいのかをカウンセリングした。
実態の寸法もここで図りガジェット自体のサイズ感もここで決めた
最高の手の状態を検討
支え部分について様々なものを検討したが先生の手が一番心地よいという判断になった
手の3Dスキャン
ということで、先生の手をスキャンすることにした。
3Dスキャンの難しさ
初めてのスキャナーだったということと人間の手をスキャンする必要があったので何度も失敗した
失敗内容として
- スキャン中(3,4分程度)手を固定するのが辛く動いてしまう
- 手,頭が台座のマーカを隠してしまいマーカが欠損してしまう
などがあった。
最終的に台座のマーカ自体を大きくし、真ん中をくり抜いて手を出してもらうことでスキャンができた。
最高の手を作ることができました
手自体は医療療養師の先生がニードノウアの首を支え最も心地よい状態をスキャンしたのでニードノウアが一番安心できる形状となっている。
ヨガブロックのモデリングと3Dプリント
ブロックの中心に背骨のためのくぼみがあり自分の背中にフィットするような形になっている。
充填率?を調整したのでパンのようなふかふかする物になったので背中が痛くない。
完成品
今回、後ろの支える部分の強度が不安だったのでレーザカッターを利用した。
頭をあずける部分なので、不安のない強度にしたい。
解消された世界
ストレッチが身近になり,身体のメンテナンスが身近になり
肩/首の痛くない世界になる。
動くことが苦ではなくなり,より世界が広がる。
仕事もより多くこなすこともでき,豊かになる。
Next Action
・耐久性を上げる
・様々な椅子に取り付けられるようにする
・デザインをよりコンパクトに