Profile
Title : 持ち易い点字ペン (Finger Dot Pen)
For whom : 対象者は、点字という触角文字で意思疎通をしたい方
Why : なぜ作ろうと思ったのかは、視力が低下した時期の情緒的·心理的な痛みを緩和するためのメンタルケア
How: どのように作成したか(試行錯誤のプロセスと作成STLファイル)は、以下を参考
Outcome: 対象者の何がどのように変化する道具なのかは、点字用具を使って点字練習に集中させ、指の触覚を刺激して認知機能を活性化する.。
材料(Materials)・道具(Tools)
#1
材質:PLA
推奨出力温度 : 180 ~ 210 ℃
推奨テーブル温度:80 ~ 120 ℃
道具 :
GUTENBERG
#2
材質 : アクリル版、MDF版
道具 :
Trotec
泣いている対象者
左眼白内障と診断された日。
ぼやけて見える世界。
2018年の冬
Prologue
コロナ禍で外出制限。
テレビ、インターネットの使用時間が急増。
左眼に続いて右眼も白内障が進行。
でも、手術もコロナも怖い。
触覚文字、点字で文字を書くため点字器を買った。
2020年12月31日
Braille Alphabet
6つの点で話す触指文字、点字と共に過ごした時間の痕跡
Inspiration
点筆は点を打つための道具ですが、
文字を書くように使ったら良いと思って
鉛筆のような点字ペンを製作したかった。
試作品を作るのに役立つ施設をご紹介させてもらった。
2023年8月14日
Ideation
市販の点筆と一般筆記具の特徴を調べ、点字ペンのデザインに参考した。
Research
ボールペンの構造について調べた。
A。ノック式
B。 回転式
とりあえず制作費用は考えないことに。
Mock up Test
陶磁器用粘土でモックアップを製作し、使用感をテスト。
Making Pen
初めて製作させた点字ペンの試作品データ。
専門家の作業過程を実際に見て、
思わず興味を持つになった瞬間。
Model Sketch & Test
初めの作品を指導させでありがたい。
ペンのボディーに金属棒を差し込む簡単な構造で製作。
クリップ部分が付いた状態で3Dプリントしたが 、
クリップとボディーの連結部分が弱くて取り外された。
Model Sketch 2
尖ったペン先を隠すキャップを追加製作。
点字の名前をペンとキャップに表示した。
Model Print & Test 2
制作意図に合わせてプリントされて満足。
ユーザーヒアリングを行い、フィードバックを受けた。
2023年10月18日 一次ユーザー ヒアリング
Model Sketch & Print 3
グリップ感がおかしいというユーザーのフィードバックを受けてデザインを修正。
既存点筆のグリップ部分を参考して直した。
Adding Safe Pen Point
ペン先を丸くして刺された時に痛くないようにした。
Adding Pen Cap Variation
キャップのデザインを多様にして、ユーザーが選択するようにした。
Making Plate
点字ペンのデザインに合わせる点字板を作りたかった。
定規の目盛りと分度器のガイドを追加して機能性を高めた。
Model Sketch & Print 4
初心者が使いやすいように、点字版と点字のサイズを大きく変えてみた。
定規の目盛りを追加した。
アクリル板にレーザーカッターを使って製作した。
Model Sketch & Print 5
従来の点字機と同じ3行列を基準にして,
定規の目盛りと分度器のガイドを追加した。
Model Sketch & Print 6
点字版の上部と下部をつなぐ方法について考えて、
スライド方式のデザインをテストした。
Model Sketch & Print 7
名刺を作成して収納する点字版をデザイン。
点字板の下部は名刺箱の役割をし、
点字板の上部は名刺箱の蓋の役割。
Model Sketch & Print 8
点字板の上部を下部のレールに差し込む方式のデザイン。
Model Sketch & Print 9
鉄心をヒンジに差し込む方式でデザイン。
上板と下板はMDFをレーザーカッターで彫刻して作られて
連結部分はPLAでプリントした。
After User Hearing
二次 ユーザーヒアリングをしたが、否定的な反応。
なぜ作って見せるのか自分に質問した。
前に進むための手術。
Model Sketch & Print 10
弱視者が点字を使い安いように簡略化した点字版。
In the Stationary Case
他の筆記具と一緒に普通の筆ケースに入れてもおかしくない。
少し違っても受け入れてくれる寛容さ。
2023年11月28日
Model Sketch 11
上板と下板を磁石で接着する方式のデザインで、
意匠登録申請審査中。
Model Print & Test 11
アイデアを磨き、試作品として完成度を高めている過程。
専門知識がないので一人では難しい。
Making Pen Stand
指導員さんが作った補助物を見てアイデアを得て、ペンを指定位置に置けるようペンスタンドを製作した。
Model Sketch 12
安定した形でデザインを発展させる。
Model Print 12
重みのある黒いスタンドと軽快な感じの白いスタンド。
Model Test 12
点字ペン、キャップ、スタンドを組み合わせてテスト。
Epilogue
様々な試作品を作って3D Fabricationの世界に入門。
引き続き見守ってくださり、助けてくださった方々に感謝。
視力が弱くなった時期の痛みを記憶し、
それに関する記録をこちらに残します。
すみませんが、
点字書くと音が鳴るペンと触覚紙は
難しので、まだ未完成。