For whom

手を使ってチャック付きポリ袋(以下「袋」と言う。)を開けることができない人

Why


発想背景

手が使えないために袋を開けられず、ほかの人に申し訳なさそうに頼んでるの見かけたから。
大多数の人にとっては簡単なことだけど、その人にとっては難しいことを簡単にできるようにしたいから。 

便利な道具としても

料理中や外で手が汚れている状況でも手間をかけずに袋を開けられる環境を創りたいから。

How


試作機


初期構想からの気づき

良かった点 
・丸いリング型で手にはめられた 
改善すべき点 
・突起部分が長く折れやすい
・リングだと手が大きい人はつけにくい

初期構造

紙で模型を作って構造について話し合いを行った。
ブロック付きの構造でスライドさせて開けるタイプの袋にも、フリーザーバッグ(袋の口を押さえることで閉じられるタイプ)にも対応できるようになっている。

必要な要素

1.ブロックをスライドさせて袋を開ける 
2.ブロックがなく手の力で開ける 
3.持ち運びに便利で小型 
4.つけ外しができる 

Outcome


実際にプリントアウトしたもの


左側の袋からタイプ1、タイプ2、タイプ3とする


実際にタイプ1の袋に対して使用した

開閉することはできたが、少々コツが必要。

タイプ2とタイプ3の袋に対しても使用した

写真のように閉まっている状態のときは突起を使っても開けることができなかった。

実際に使用して見つかった改善点

改善点として主に3つの点が見つかった。
・タイプ1の袋に用いるときに開閉をよりしやすくするために袋のブロックを引っ掛けるパーツを3mmほど小さくすること。
・タイプ2と3の袋を開けることができるように袋の開閉部分にさすパーツを現在の四角形から先端がとがっている三角形へと変えること。
・タイプ3のように袋を止める機構が2段階になっているタイプの袋も開けることができるようにさすパーツを長くすること。

制作を通じた感想

オープンリングを作り上げていく中で、最終目標として目指したいのは「手が使えない状況にある人が袋を自分の力で開けることができるようにする」ということを主軸に置き続きながら話し合いを重ねることができた。今後はオープンリングの改善点を1つずつクリアしていき、どのような状況の時でもどのような対象に対しても使える自助具にしていきたい。