Title
片手で使える小袋カッター
For whom
片手が不自由な人
Why
粉薬(散剤)や個包装のお菓子などを、素早く開封するための自助具です。
袋を開ける時、両手が使えるのであれば、左右に引き裂いて袋を開けることが出来ます。
しかし、片手では上手く開けることができません。(ここでは、歯を使うことは考えません。)
そこで、「刃物をテーブルに固定し、小袋を切る自助具」を作成しました。
この自助具を使えば、ハサミを使うこと無く、小袋を切り開く事が出来ます。
(ハサミを使った場合に比べ、短時間で処理できます。)
How
装置は3つの部品から構成されます。
part1
1つ目はテーブルに装置を固定する「架台」です。
ここでは、市販の「つりピタ」を使用します。
黒色の部分がゴム製の吸盤になっています。
レバー操作で、着脱が可能です。
「つりピタ」は、本来釣り用の道具ですが、釣り以外の用途にも使えます。
「つりピタ」
BMO JAPAN(ビーエムオージャパン) つりピタ 吸盤ベース
part2
2つ目は袋を切り開く「ナイフ」です。
刃物なので、何よりも「切れ味」を重視します。
加えて
・錆に強いステンレススチール製であること。
・経年劣化で切れ味が落ちた場合、容易に取り替えられること。
が条件です。
今回は、市販のレターオープナーの内から、ポピュラーな物を選択しました。
part3
3つ目は、上記の部品をまとめる「ボディ」です。
これを3 D プリンターで作成します。
Crafts
①3Dプリンターで”ボディ”を印刷します。
②ボディと「つりピタ」を組み合わせます。 (1/4-20 x 3/8ネジでネジ止め。)
③ボディにレターオープナーを、両面テープで接着します。
(φ20の両面テープを2枚使用。超強力、剥がせる両面テープ。)
Outcome
ハサミを使う事なく、小袋を切り開く事ができました。
レターオープナーは消耗品です。切れなくなったら、レターオープナーごと交換します。
Defect
◎欠点
・吸盤が吸着できないテーブルでは、使えない。
・使用頻度にもよるが、レターオープナーが長持ちしない。(頻繁に使って、1ヶ月程度)
・レターオープナーのメーカーが不明。
・インチネジを使っているが、インチネジはISOネジよりも高価である。
STL
kobukuro
Movie