食品用型ができるまで

米沢いただきます研究会では食品用型を作る際に、
3Dプリンタで雄型を印刷→雄型に食品グレードシリコンを流し込む→雌型(食品用型)の完成!という方法を取っています。

大まかな手順は、下記になります。
・雄型のCADデータを作成
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・3Dプリンタで印刷
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・雄型に食品グレードシリコンを流し込む
↓
・雄型からシリコンを取り外し、雌型の完成!

CADデータの作製

シリコンを流し込む工程があるので、器型の雄型データを作成します。
図は3D鯉恋ゼリーのCADデータです。器の厚みは2 mmくらいにすると、シリコンを取り外しやすいです。鯉の部分は自分の好きな形に置き換えることができます。

ただし、入り組んだ形はNGです。シリコンなどを取り外すことが出来なくなる恐れがあるからです。

3Dプリンタで印刷

雄型を3Dプリンタで印刷します。

印刷時に、底や側面に隙間が空いてしまうと、シリコンを流し込んだ時に漏れてしまうので注意してください。
でも実際は少しくらいの隙間ならテープなどで閉じてしまえば問題はないです。

シリコンを流し込む

印刷した雄型にシリコンを流し込みます。
(流し込む前に、バターや食用油を薄く塗っておくと、シリコンを取り外す時に楽です。)

必ず食品グレードのシリコンを使用してください。
米沢いただきます研究会ではモデラーズストアのシリコンを使用しています。いつも柔らかめのタイプを使っていますが、用途によって硬さを変えてもいいかもしれません。http://www.modelersstore.com/shopdetail/000000000315
こちらのシリコンは固まるのに約6時間かかります。

シリコンを取り外す

雄型にシリコンを流し込み、6時間以上放置し、シリコンがかたまったら取り外します。

取り外す際に少し力がいるので、前の工程でバター(食用油)を塗っておいた方がスルッと取り外せます。

食器用洗剤で洗ったらゼリーづくりなどに早速活用してみましょう!