この自助具を製作しようと考えたきっかけ

私には生まれつき片腕のない友人がいる(以下A君とする)。
普段学校では革靴を履いているA君であるが、ある日、スニーカーを履いて登校してきた。
カッコいい新品のスニーカーだった。
よく見てみるとA君のスニーカーには、「結ばなくても履ける靴ひも」が通されていた。
本人曰く「この方が一人で着脱できるから」と話していたが、どこか不服そうな顔をしていた。


生活するってなんだろう


自助具の在り方について

わたしは自助具の在り方について一つ大きな疑問がある。

自助具は「」

ペルソナユーザーの設定


友人A君をもとにしたペルソナユーザーの設定

わたしはA君を元にペルソナユーザーの設定を行った。

この自助具に必要な条件


ラピッドプロトタイプの制作

 まずはじめに片手でどこまで結べるのか、検証を行った。
片手で蝶結びをしようとすると、「支える手」がない為、ひもを引っ張った際や引っかけようとした際に、ひもがずれてしまい、上手く結ぶことができなかった。
意外なことに、紐を結ぶ際、複雑な動き(ひもを通す、輪を作る)は片手でも十分可能であった。

 以上のことから、次にわたしは、身近なものを使用して、「片手の代わりとなるものの」を探す検証を行った。
代わりとなるものの条件として
・ひもをひっかけてもずれない頑丈さ
・大きすぎず結ぶ際に邪魔にならない

の点がが挙げられた。

上記2点が当てはまるものとして、わたしは洗濯バサミを「かたての代わりとなるもの」とした。


ラピッドプロトタイプの制作を通して気が付いたこと


形状の研究


スニーカーに使用される形のリサーチ

 次にわたしはスニーカーに合う形のリサーチを行った。
スニーカーに常に付けて生活することを想定しているため、ぱっと見たときに、スニーカーに対して浮いていない「お洒落なシューズアクセサリー」のように感じるデザインにしたいと考えた。

 スニーカーのデザインを見ていると「直線」が少ないことに気が付いた。

形状、使用感の検証


スケッチ


最終完成品