履修課題
履修課題、アーカイブ用です。
課題01
様々な形、大きさの植物に合わせた三種類の植木鉢を用意しました。
課題02
水はけと通気性を考慮した植木鉢です。c4dを用いて造形を制作しました。
課題03
この一つ前の授業で積層痕を生かしたモノづくりについて学ぶ機会があったため、サポート剤を木の枝、つるにみなし、木の幹のような形の植木鉢を制作してみました。
課題04
拡張性、パーツの後づけを意識しレゴブロックと互換性のある植木鉢を試作してみることにしました。この植木鉢はプロトタイプのため、ブロックが独立していない上形状も小さめです。
課題05
04からのアップデートを行い、最終成果物を制作しました。細かいコンセプトやこだわり、反省点については下記に記載しています。
制作背景
第四形態作成の授業で拡張性、付け加えるパーツについて考える機会があり、自由な拡張性、ユーザーの想像を具現化できる形でのアウトプットとして何が最適か考えました。結果、レゴブロックにいきつき、実際のレゴブロックとも互換性のある形にすれば使用者の用途に合わせそれぞれが形状をカスタムできる究極の後付けパーツとして機能すると考えつきました。
制作コンセプト
その後先生方からの助言として、海外で崩れた外壁等をレゴで補修する文化を今回の制作のコンセプトとして用いる案をいただき、取り入れました。外壁を補修しつつ、補修した結果できる空洞部分を新たな植木鉢とみなし、そこに植物を植える遊び心のあるアイディアです。ただ、それだと普通のプラスチックのレゴブロックと相違ないため、3Dプリンターの強みであるインフィル機能を用いて植木鉢に必要な通気性、水はけの良さを実現した穴あきブロックを3Dプリンターで作成することにしました。
手法
準備するものとしては3Dプリンターでプリントしたインフィル済みのレゴブロックです。今回トライ&エラーをくり返し実際のレゴブロックと互換性のある3Dプリントブロックを作成することに成功したので、添付のブロックデータをそのままプリントすることで誰でもこのブロックを使用することができます。
実験
日本は海外と比べてかなり整備が行き届いていて崩れた壁を見つけるのが難しく、炎天下の元場所を探し、その後一時間程度その壁に合うようにブロックを組み合わせる工程がとてつもなくしんどかったです。しかし、結果適した崩れ壁を見つけ、うまくブロックも組み合わせることができました。沈んだ色のコンクリート壁に突如として現れるレゴブロックの補修跡とそこから顔をのぞかせる植物。という自分のやりたかった構図をうまく演出できたと感じています。
考察/反省
自分的には理想にかなり近いものを制作できたと感じていますが、プリンターの設定でbrimを追加しない方が形状が綺麗に出力できたことが大きな反省点です。また、もう少し植物の種類等を加味する、植物にフォーカスした内容にしても良かったのかなと感じています。
3Dスキャンデータ
https://lumalabs.ai/capture/3EF0BA97-4404-48E8-8577-C0874D59B065
こちらから実際の設置場所のスキャンデータを確認できます。
設置時映像
https://www.dropbox.com/scl/fi/rejzffh5nlj5xzqismlu0/df24_.mp4?rlkey=tcyunvyc1udcec3571ph4lfy5&st=4exjnyvj&dl=0
最終課題発表
課題05の発表を行いました。
おわりに
今回の制作を通して基本的な3Dプリンターの使い方や仕組みについて学ぶことができたことは勿論、場所、使う人、植物の種類、など様々な要素が絡む中で最適なコンセプト設計を行う訓練にもなったと感じています。自分は基本デジタル上で制作物を作っている人間のため今回の制作を通して学ぶものがとても多かったです。デジタル媒体が成長する現在で、手に取れる、所有感を満たすことができる創作物の価値はこれからどんどん上昇していくと自分自身感じています。ですので、これを機に3Dプリンターを用いたモノづくりを積極的に行っていき、将来作ることができるものの幅をどんどん広げていきたいと思います。