自分の歯の3Dデータあるいは歯の石膏を用意する。
3Dデータをお持ちの方はそのまま出力できます。ない方は歯の石膏をスキャナーで読み込んでください。今回は歯の石膏の上下を順番に、デジタイザーを使用してスキャンしました。細かい部分を正確に読み取るために、手動のスキャナーは推奨しません。
歯のデータを加工する。
そのままのデータで3Dプリンター出力すると、歯の凹凸などがはっきり出ないことも多いです。歯垢が残るリスクが高い部分などをしっかりと把握するためにも、歯間の溝などを深くしておくと良いです。今回はMetasequoia4の'彫刻'という機能を使って、加工しました。
データを出力する。
加工ができたらいよいよ出力です。今回はMakerbotでPSAのフィラメントを使用しました。この硬さがちょうどよかったようで、強度がしっかりありますし、凹凸もきれいに表現されています。
ぱかぱか機構をつける
よりリアルな口腔内を再現するために、ぱかぱか機構をつけます。モデリングソフトを使用して生のデータにぱかぱか機構をつくるのは、初心者にとっては難しいので、道具を上手くつかうことを推奨します。今回はDAISOのスマホスタンド「折りたためるスマートフォンスタンド」(税込108円)を購入し、応用しました。以下に詳細を載せます。
切断
4㎝ほど残して切断します。今回は糸鋸を使用しました。少し力が要りますが、全体で15分ほどで切れます。
模型に穴あけ
上下の左右に桐で穴を開けます。先ほど切断したスタンドの棒が少し無理やり入れ込んで入るぐらいにしておきましょう。
スタンドと歯の模型を合体!!
開けた穴にスタンドをつけ、ボンドで装着します。頑丈にしたいので、強力な接着剤を使うと良いです。
歯をツルツルに。
このモデルを使い、実際に歯ブラシでブラッシングする練習をしたいと思います。出力したままの模型でもブラシに引っかかることはないですが、積層が目立つので、余力があれば磨いてあげるとより歯らしくなります。今回は3Dプリンター用の紙やすりを使いました。時間をかけるほど美しく、また愛着も湧いてくるので、是非ツルツルピカピカの歯に磨き上げてください。