For whom:対象者
怪我、病気、育児中、ソフトクリームを食べている時、など
片手しか使えないすべての人々。
Why:なぜ作ろうと思ったのか
左手首の骨折を3回経験し、日常生活の多くの場面で両手が使えないことの不便さ、特に食品パッケージの開封の難しさを痛感したため。
How:どのように作成したか
本自助具の作製は、パッケージ開封に必要不可欠な刃の選定から始まった。
アートナイフプロ曲線刃を選択した理由は、もともとプラモデルでオルファのアートナイフを使用していたため、その切れ味は身をもって体感していたためである。
その形状を活かすために、はさみのような対刃とし、切断能力の強化を図った。
3Dプリンターの利点はRapid prototypingと言われるように、素早く試作とテストのサイクルを繰り返すことが可能なところである。本自助具も試作、テストを繰り返しながらベストな配置を探っていき、今の形に落ち着いた。
STLファイル
パーツ1
パーツ2
パーツ3
刃
アートナイフプロ曲線刃
Outcome:対象者の何がどのように変化する道具なのか
パッケージオープナーを使うことで、簡単にパッケージを開けることが可能になる。
五体満足の健常者にとってはパッケージ開封は日常のなんでもないことだが、そうでないものには小さくないストレスであり、なかなか避けることのできないものである。
小さなストレスを一つ一つ解消していけば、日々の生活はより良いものとなり、精神的にも肉体的にも健やかな毎日を過ごすことが出来るようになる。