#DF 他の工程
https://fabble.cc/keisuke-saito/3dprintedshoesforsnack
https://fabble.cc/keisuke-saito/3dprintedinsoal
https://fabble.cc/keisuke-saito/dfflexorigami
アイデア出し
1,2枚目はシチュエーションでアイデアを考えてみた。3枚目はコンセプトで考えてみた。
今回は、2枚目にある
「砂が入り込んでも痛くならない」×「フォーマルな場にも履いていけるサンダルシューズ」を満たすシューズを、デジタルファブリケーション技術を活かして実現させたい。
シューズに3Dプリント技術を使う意義
~3Dプリントシューズの強み~
・クッション性、バウンス感
・フィット感
・エコロジー、リサイクル
5Wを吟味
「欲しいシチュエーション」で「靴がその場で手に入る」と仮定して、5Wを吟味する。
Who 誰が
Why なぜ
When どのようなときに
Where どこで
What 何を
靴下を履きたくない、毎日サンダルが良い。
記事:「なぜ靴下を履かなければいけないの?素足なら臭わないのに」
http://xn--n8j6dr43mbh0a64gwms.com/2016/07/15/post-1164/
どうやら、靴づれや蒸れの心配がなければ、靴下を履かない方が良さそうである。
しかし、サンダルだと居づらい場所はいっぱいある。(おしゃれなお店やバイト先)
それでも、毎日サンダルを履かせて欲しい。
構想
~トップ~
オーセティックパターン
→サイズ調整の容易性と、肌露出部分の少なさより採用
~ソール~
ラティス構造
→サンダルのように気軽に履けるには軽さも重要。軽い上に強度が高いため採用
ラティス構造のグラデーション
→負荷のかかる母指球と踵は密度を高めて強度を出す。
~素材~
オールTPU
→リサイクル可能な点は3Dプリントシューズのおおきな強みだと思うため採用。ソールがすり減ってきたりしたら、洗って再利用。
オーセティックパターンの実験
オーセティックパターンの実験
素材はTPU。
適切なオーセティックパターンを調べるため、いくつかお試しプリントとした。
モデリング
オーセティックパターンの製作
オーセティックパターンには複数種類があるが、今回は「
革靴っぽく見える
」ことも目指しているので、露出部分が少ないパターンを採用。
足の計測
平面でフレキシブルシートを出力する方がサポート材が出ないで加工しやすい。
立体形状から平面を作り出すために、紙粘土で靴の型をとる。
紙粘土を足に貼り付け、作りたいシューズの形を作る。
少し硬くなってきたら(完全に固まるとひらけない)、紙粘土を開く。
紙の上に平らになった紙粘土を置いて、鉛筆などでトレースする。
紙に実測値を記入する。
rhinoceros上に紙を取り込み、実測値と合わせる。
rhinoceros上で紙に沿って曲線を作る。
アッパーのモデリング
オーセティックパターンのシートをモデリング
アッパー部分を重ねて、ブーリアン引き算
枠を重ねて、ブーリアン足し算
ソールのモデリング
grasshopperにAxolotleプラグインを導入
ラティス構造のgrasshopperサンプルを改造
ソールのモデルとラティス構造をインターセクト
任意のカーブを元にラティスの1セルの大きさをグラデーション
スライシング
ソリッドレイヤーを調整する。
硬さを感じさせないため、ソリッドレイヤーは2層に調整。
3Dプリント
ソールをプリント
プリント時間:10時間
アッパー(前部)をプリント(失敗)
プリント時間:8時間
オーセンティックパターンが小さすぎて、糸引きでくっついてしまった。
アッパー(前部)をプリント
プリント時間:8時間
パターンを大きくした
アッパー(後部)をプリント
プリント時間:6時間
最終工程:溶着
全てTPUで作っているため、溶着することが可能。縫い付けや糊付けより手軽で強力に貼り付けられると思う。
準備するもの
・電動コテ
形状が合わず、カットしながら調整
形が足袋みたいなってしまう。
「革靴のようにフォーマルな場に履いていける」ことを目標にしていたものの、今回できたものは足袋のような形状になった。
既存のシューズ(特にスニーカ)を観察して、どこを硬くして希望通りの3次曲面を作るのかを調べて応用したい。
写真