通常のCADでは作ることのできない形を知る。
高盛師匠に通常のCADでは作ることのできない形のレクチャーと、実物を見せてもらった。
その時に、特に気になったのが以下の3つ。
・マイクロテクスチャー:手触り。規則性を持たせる。部分的にテクスチャー。手のひらで握ると心地良い。握った後にキーボード打つと滑らか。
・多孔:建築物の中に水を流して冷やす。風通しをコントロール。
・オーセティックパターン
師匠が教えてくれた正義
三つの正義
・ものがあることは正義
完成したものを見せる。「Demo or DIe」ということを教わった。
・でかいものは正義
・課題にそわなくても、面白ければ正義。
現実的にできることを考える。
気をつける点
・カラーは厳しい
・出力時間がかかる
・失敗することを前提で作る
・ゴール(実寸大を持って発表する)までにネックになりそうな点を洗い出す。
頭で動かす方が早い。
作りたいものを考える。
欲しいものから考え、リュックサックの背面パッドに決定。
暑い季節になってくると嫌なのが、リュックの背中の部分が暑くて、汗が服につくことだ。
それを解決するため、通気性があり、リュックを重く感じさせない背面パッドを作ろうと思う。
ゴール(実寸大を持って発表する)までにネックになりそうな点を洗い出す。
・出力時間がかかる。
・失敗がある。
・バッグへの取り付け。(どのバッグを使うか・どう取り付けるか)
・出力物の結合。
・肌に触れる(洋服をきているが)ことに対する安全性。[* フィラメントの選別]。
・既存のバッグのメッシュのものとどのように通気性が異なるのか。
・吸水性。
・取り付けることによって極端に重くならないか。
・クッション性。柔らかさ。
・モデルをどう分割するか。
・意味づけのある形。
・グラデーションの意味づけ。
既存のリュックの背面パッドのリサーチ
https://scrapbox.io/fabnow10-keisuke/%E8%83%8C%E9%9D%A2%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%89%E5%BD%A2%E7%8A%B6%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%81
リサーチの結果
涼しくする系で考えられているものは、素材はEVA・ポリウレタン、構造はメッシュ。
負担が軽くなる系で考えられているのは、背中のアーチに添わせる形状。
→ラティス構造(通気性と軽量化) × 身体にフィット×グラデーションで新しいものができる。
モデリングをする。
元のモデル
線はグラデーションの際に基準となったもの。
これに、汗をかきやすい部分の穴を大きくするようグラデーションの施したジャイロイド 構造を入れる。
Grasshopper
作り方を簡単に説明すると。
ボクセルの描画領域を決める。
ボクセルと任意のカーブの長さを抽出する。
カーブの長さの値をラティス構造の一つの波の大きさに換算する。
描画領域の中にある任意のオブジェクトをコンポーネントに入れる。
オブジェクトのボリュームを抽出する。
オブジェクトとラティス構造のボリュームをインターセクトする。
Axolotlプラグインを使用する。
師匠にとても丁寧に教えてもらいました。
サンプルコードを使って一通りのモデルングの仕方を丁寧に教えてもらったため、進めることができた。
Pythonで簡単なコンポーネントを作るということもできてよかった。
背中の3Dスキャンをとる。
Senseでスキャン。
Fusion360でフィット形状を作る
自分のスキャンデータの周にオブジェクトを作る。
プルを使う。
Rhinocerosでいうcapの使い方が分からなかったため、取りやめ。
Rhinocerosでフィット形状を作る。
自分のスキャンデータに長方形を重ねとブーリアン引き算。
モデリングデータを元に、grasshopperで構造を変える。
いろんな構造を試してみた。
通気性がよく、3Dプリントしやすい形状はジャイロイド 構造だった。
3Dプリント
TPUを使用。
モデルを4分割してプリント。
失敗したが良かった例
ピッチを4mmにしていたが、おそらくノズルから細く出ておりふかふかのものができま。
溶着
はんだごてで接合面を溶かして、繋げた。
ヒートガンで糸引きをなくす。
これで大幅に糸引きを目立たなくさせることができた。
そうやさんに教えてもらった。
使用感
おびさんの背中にも合いますが、自分の背中に一番フィットします。
謝辞
丁寧に教えてくれて、沢山サポートしていただいてリョウマさんありがとうございました。
3Dプリンターを長時間貸していただいた先輩方、ありがとうございました。