3IN3OUT MIDI Patchbayの特徴
本製品は３つのMIDI入力、３つのMIDI出力の回路を一つにまとめた電子基板モジュールです。キット商品ですので、各部品をハンダ付けして頂く必要があります。
以下に、本製品の特徴について説明します。
3セットのMIDI IN/OUT装備
MIDIは調歩同期式のシリアル通信ですが、MIDIケーブルによる長距離接続のために、電子楽器の実製品においてはフォトカプラやバッファなどを使用します。本製品では、MIDI送受信に必要なこれらの回路を、３セット分一つの基板の上に配置しました。
INとOUTを自由に接続可能
基板の真ん中にシリアル通信の３系統のINとOUT端子をまとめて配置してあります。電子工作用のジャンパワイヤ等を使用して、自由にINとOUTを接続することで、本製品単体でMIDI Patchbayとして使用することが可能です。
マイコンボードによるMIDI制御
中央のシリアル端子をそのままマイコンボードに接続することで、プログラミングによる各種MIDI制御を自由に楽しむことが可能です。
Arduinoに直接挿せるシールドタイプのボードではありませんが、Arduino Mega ではシリアル通信が最大４系統あるので、Arduino Megaの利用を推奨します。Arduino Mega上で動作するMIDIマージャーのファームウェアを公開しています。
全てハンダ付け容易なDIP部品
本製品はキット商品ですので、お客様が部品を自力でハンダ付けして頂く必要があります。各部品は全てDIP部品としましたので、ハンダ付けは比較的容易に行うことが可能です。
サイズ
サイズは横180mm、縦68mmです。
必要な部品を確認しよう
MIDI Patchbayの商品に入っている部品と、他に必要なものについて紹介します。
商品に入っている部品
3IN3OUT MIDI Patchbayのお買い上げありがとうございます。以下の部品が入っていることをご確認ください。
・白い基板
・MIDI用DIN端子（６個）
・74HC14
・6N137（３個）
・220Ω抵抗[赤赤茶金]（９本）
・0.1μFコンデンサ（４本）
・ダイオード 1N4148（３本）
・LED
・10kΩ抵抗[茶黒橙金]（３本）
・120Ω抵抗[茶赤茶金]
・スライドスイッチ
・DCジャック
・ピンヘッダ（４ピン２本）
5V電源について
3IN3OUT MIDI Patchbayには、5Vの電源供給が必要です。
電源供給には、以下の二通りの方法があります。
・Arduinoなど他のマイコンボードから供給する。(Usagesで詳細説明します）
・ACアダプタを利用する。
ACアダプタは例えば以下のようなものをお勧めします。
Arduino Megaについて
Arduino Megaと接続することで、プログラミング次第で３つの入力と３つの出力のMIDIを自由にコントロールすることが可能となります。
Arduino Megaは純正品のほか、安価な互換品も販売されていますので、気軽に接続して楽しむことが出来ます。
部品をハンダ付けしよう
抵抗のハンダ付け
R1/R2/R3/R7/R8/R9/R10/R11/R12 の９箇所に220Ωの抵抗をハンダ付けします。
R4/R5/R6 に10kΩの抵抗をハンダ付けします。
R13 に120Ωの抵抗をハンダ付けします。
ダイオードのハンダ付け
D1/D2/D3 にダイオードをハンダ付けします。
ダイオードは極性がありますので、向きを間違えないように気をつけてください。
写真の通り、黒い印が正面から見て左側になるように取り付けます。
LEDのハンダ付け
D4にLEDをハンダ付けします。
Kがカソードですので、LEDの足の短い方になります。
コンデンサのハンダ付け
C1/C2/C3/C4 にコンデンサをハンダ付けします。写真の小さな青い部品です。
ICのハンダ付け
8pinのフォトカプラ6N137を、U1/U2/U3にハンダ付けします。
また、14pinの74HC14を、U4にハンダ付けします。
6N137はピン番号が分かりづらいですが、番号の若いピンの方に、表面に段差が付いています。74HC14は凹んだ側に1番ピンがあります。
これらの段差、凹みの位置は写真の位置となります。
向きを間違えないよう気をつけてください。
スイッチ、DCジャックのハンダ付け
スライドスイッチとDCジャックをハンダ付けします。
Arduinoと接続して使う場合、Arduinoから電力を供給して使うため、この二つの部品を取り付ける必要はありません。
ピンヘッダのハンダ付け
P5にピンヘッダをハンダ付けします。
最後に、DIN端子のハンダ付け
６個のMIDIのDIN端子をハンダ付けします。