なぜ作ったのか?

 私は実家で暮らしているのですが、実家には姪っ子も一緒に暮らしています。姪っ子は食事の時間はたくさん食べるときもあれば、途中でやめてしまったり、と思えば再び食べ始めたりと、とても自由奔放な性格です。そんな姪っ子でも集中して楽しく食事をできるようなものとして考えたのが、このPuzzle-Pinです。
 

使用機器・ソフトウェア・素材

使用機器
  • AFINIA H400

ソフトウェア
  • Fusion 360
  • Afinia Studio

素材
ABS

製作手順

  1. Fusion360を使ってプロトタイピングする。
  2. AFINIA H400に 1.で作ったstlデータを送って出力する。
  3. 作成したオブジェクトの改善点を挙げて、1.に戻る。

上記の工程を完成するまで繰り返す。

プロトタイプ1

 一番はじめに作成したプロトタイプ。
 このプロトタイプの段階では旗の表面にイラストなどをUVプリンタ等で描き、ジグソーパズルのようにしようと考えていました。しかし、UVプリンタの利用講習会を受けていなかったため断念しました。出力してわかったのですが、ピンの長さを2cmにしていましたが思ったより短く感じました。

プロトタイプ2

 前回の改善点を踏まえて、旗に当たる部分を5つのパーツに分け、星の形になるよう組み合わせようとしたのがプロトタイプ2です。また、ピンの長さを倍以上の5cmに設計しました。このプロトタイプの改善点は各旗の凹凸の付け方でした。写真のように凹凸をつけたことにより、うまく星の形を維持できませんでした。

プロトタイプ3

 星の組み方をプロトタイプ1のように上からスライドさせるように組んだのが、このプロトタイプ3です。他のプロトタイプと比べるとかなりパズルらしい形になりました。改善点は星の形に組んだときの隙間が大きかったことです。

ほぼ完成です。

 改善に改善を重ねた結果、プロトタイプ3よりも隙間は小さくなり、スムーズに星を組み立てることができるようになりました。ただ、フィレットをかけ忘れました。フィレットをかけたstlデータは作っています。出力は時間的にできなかったので、今回はこれで完成です。

感想・反省

 当初の考えであるイラストを付けることはできなかったが、パズルであるということにこだわれたのは一人の作り手として嬉しいです。特に、星の形を立体的に組めたことはモデリング技術の向上に繋がったので、この経験を生かしてもっと複雑なモデリングにも挑戦します。
 今回の反省点はモデリングの際にフィレットをかけ忘れて、何度も無駄に出力してしまったことです。こどもが使うにはとても鋭利なのでフィレットする癖をつけます。また、マテリアルは有限であることを念頭に置いて、無駄の無いように製作していきます。