目 的
総桐製のDSPポータブルラジオがあったら面白いだろうというイメージとツマミも桐製にするなど自然観をどこまで出せるかに挑戦してみることが第一の目的です。くわえて端材などの中途半端なものをどこまで味わい利用つくせるか実際に作って確かめるのも目的です。
部品調達
ラジオの大きさは10cm程度と決めました。調度手に乗る程度が心地くかわいらしいと考えて設計しました。
桐板(1cm厚)の端材
がカツカツこの大きさだったというのも理由です。 このサイズの中に入れるラジオ部品極力小さくする必要があり、高性能、低価格、小型のDSPラジオ部品を選びました。
DSPラジオ部品
販売元:aitendo 型 式:
DSPラジオモジュール [DSP-RADIO-M]
これに電池、スピーカー、アンテナ、ボリューム、切替スイッチ、電線、抵抗、コンデンサ少々です。 全てaitendoからネット調達できます。 (写真提供 FabLab鎌倉)
素材加工(桐板加工)
2D-CADで桐板のカッティングテータを作成しコーレル・ドローに流し込んでEPILOG(60Wレーザーカッター)で切り出しました。ラジオ本体は4枚板を重ねて作ります。内1枚が蓋です。着脱可能とするために割り箸2本を板に刺してそれで蓋をとめます。蜂の巣穴はスピーカ用です。
角を丸く削る方法
切りたての板は角が立って切り口も荒れています。これをきれいに削り丸く仕上げる道具が
サンディングボード
です。ほとんど市販されていませんので自作します。簡単なので皆さんも是非作ってみてください。板切れの両面にサンドペーパーを両面テープで貼り付けるだけです。ヤスリがけが超楽チンです。
電気回路内臓状況
いきなり完成です。(製作工程の詳細写真を撮り忘れたためこうなりました。ごめんなさい。) 蓋を開けると単三電池2本がほとんど占領しています。DSPラジオユニットはソバのような配線に埋もれてよく見えません。チョット詰め込みすぎました。蓋は板に植えた割り箸2本に突き刺し固定です。
製作手順
(1)手書イメージ図作成 (2)2D-CADで板取を考えカット図作成 (3)
レーザーカッター
で素材切り出し (4)ボリューム、スイッチ等取付穴を開けたり干渉部分を彫刻等で削る (5)
木工ボンド
で板組立接着 (6)回路部品取付 (7)配線(
半田ごて
) (8)動作試験 (9)
蜜蝋
を表面に塗り最終仕上
その他(FUJIMOCK RADIO 第1弾)
最初に作ったのが、固形石鹸風の第1弾です。 中身はテープや配線が無秩序に散乱していてお恥ずかしい限りです。赤いDIPスイッチを切替えると短波放送も聴けます。普段はFMに設定しています。ツマミが3つあるのは少々煩いと思い第2弾では2つにしてAM/FM切替をスライドスイッチにしました。
その他(FUJIMOCK RADIO 第2弾)
第2弾はツマミを2つにして本体の上面にもっていきました。 回路も出来るだけ単純にしました。 手の中にすっぽりと入るよう丸くしてみました。 おかげで横倒しにして転がすことも出来るラジオになりました。 今回は表面に蜜蝋を塗ってみましたが、第3弾は拭き漆でトライしてみようと思います。
今後の展開
(1)杉、ヒノキ、松など他の木材で作ってみる。 (2)ラジオ以外の家電製品を木で作ってみる。 (3)こんなのまで木製?というものを作ってみる。 (4)表面仕上げとして拭き漆やニスなども試してみる。 (?)第2弾のラジオにセンス良く文字を入れる。
以上、木の可能性をもっと探求してみたいです。